ずっとカビを養殖し続けてきた窓周囲ヒートブリッジ対策比較BOX。
結露によりカビの繁殖が進む石膏ボード表面。じゃあ、もっと冷えてるはずのその裏側は一体どんな状況になっているのか?なんて、私も経験がないので皆目わかっていません。
裏側の状況はどうなっているのかを確認するのに、いつ剥がそうか・・
と思案していたのだけど、せっかくのセミナーなので参加者の皆さんと共有すれば良いか!
てことでセミナーの最後に、ついに今日ベールを剥がしました!(笑
その時の様子の動画がこちら。
https://twitter.com/ooyakata11/statuses/1814956713394720983
先ず、ビス等は使わず単純に押し付けていた右側の石膏ボードから剥がしてみると、
石膏ボード裏側にもカビが確認できました。
その後、上下2カ所をビスで締め付けてあった左面の石膏ボードを剥がします。
すると、剥がしたあと見えた合板は真っ黒、石膏ボード裏面も合板面から移ったのか黒くなっています。
恐らくですが、単純に押し付けてあった右石膏ボード裏面には隙間が生じて空気が入り込んでカビが発生したのではないかと思われるのに対し、左側石膏ボード裏面はビスで締めこまれているので空気が入りにくく、合板面の傷み(腐朽?)だけが進んだ?のではないでしょうか。カビを研究しているわけではないのでよくはわからないのですが、こういう結果となりました(笑
今日のセミナーは「夏を快適に住むための家づくり」のポイントに加え、空気中の水分量が多くなる夏に起こり得る夏型結露リスクを中心にお伝えしました。今朝のお天気状況が丁度どはまりだったので急遽そのこともプレゼンに加えたので、ここでも紹介しようと思います。
先ずはセミナー用にと開始10分前に投稿しておいた動画を。
https://twitter.com/ooyakata11/statuses/1814825086760984634
これは工事中のウォーターフロントの家へ水鏡度狙いで行った際、
https://twitter.com/ooyakata11/statuses/1814915632636571682
途中の放射冷却によるこの濃霧。
これこそが露点温度以下の状態ではなかろうか。
これなら・・・展示場の窓もきっと結露してんべ。
今行かないと30分もしたら結露は消えるかもしれないし。
て気持ちになったわけです。
そしたらビンゴ!見事な結露でしょう(笑
それでこのネタをセミナーで使わせてもらったのです。
放射冷却による結露の確認のあと、放射温度計を事務所から持ち出し、放射冷却の影響でどれだけ外壁面が冷やされてるのかをチェック。
住宅展示場南面の外壁石張り仕上げ部の表面温度 20.3℃
この時一度だけ19℃台を表示も、残念ながら2度と拾えませんでした。
外壁漆喰仕上げ部の表面温度もチェックすると、20.9℃。
このあと一度帰宅し、事務所に出勤してからスマホで温湿度推移等と照らし合わせを。
7月20日夕方の外気温湿度から割り出された露点温度は、20.7℃。
最低気温 20.6℃に達したのが4時04分
4時24分まで20.6℃。
ここから気温は上昇へ。
念のため、昨日の岩手県滝沢市の日の出時刻は、4時25分て・・
なんか見事過ぎて、出来過ぎてない?と思うも面白さが勝る(笑
放射冷却作用は日の出前2,30分前、空が白み始めると止まるということかと。
次は湿度推移をチェック。
最低湿度を記録したのは 94% 5時24分
上の湿度推移から、湿度が階段状に推移し始めている部分が、
1時24分 89%から始まっています。
経験的にここの1時24分から5時24分の4時間が放射冷却による結露が進んだ時間ではないかと。
少なくとも、朝5時くらいまでに放射冷却により外壁面、ガラス面温度は露点温度を下回る19℃、もしかしたら18℃台まで冷やされていたのかもしれません。
とすれば・・・
放射冷却による外壁面の温度低下は、断熱層というより断熱が入れられてないヒートブリッジ部へどの位影響するのか・・
を次に観ていかなければならないことになりmす。
結露は熱伝導だけで起こるのではない、放射冷却も加わって起こることもあるってことだよね。
稀ではあるけど。
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