四季を楽しむための可変スタイルを持つ北欧の家

2025年、あけましておめでとうございます!
今年もこれまでと変わらず家づくりを妄想し続けますので懲りずにお付き合いいただけたら嬉しいです。

私の年末年始は好きなことに勤しみながら不毛な日々を過ごしておりまして、、ヒントは見つけたものの未だ報告できる成果は出ておりません。いつもこんな感じですけどね。趣味・遊び感覚ですから(笑

可変する便利空間で四季を快適に過ごす北欧の家

今日は古いスウェーデンの写真を観ていて、ふと気付きがあったのでそのことについてお伝えしようかと。

先ずは古い写真から。

ウィンターガーデンのある北欧の家1

写真に日付が入っているのでわかりますよね。
19年前の2006年、当時私の視界に入ったスウェーデンの家です。

四季を楽しむ北欧住宅の知恵 (1)の画像

どちらかというと、田舎的なエリアかと。
岩手でも作業小屋なんかでこういう窓配置をよく見かけますが、北欧やドイツでは住宅に付随したウィンターガーデンと呼ぶようです。日本でならサンルームという表現になるでしょうか。

このスペースはどのような目的で使われるのかと訊くと、

 冬は窓を閉め切り風除けスペースで、夏は窓を開け放ったり、窓外したりしてテラスとして使うのだと。

  えっ、窓を外す!?

確かに・・

窓を外したり付けたりする発想のなかった私には目からウロコでしたね。窓を外した状態を想像してみてください。屋根付きのテラスデッキそのものです。春~夏~秋と窓全部外しても良いし、寒暖の移り変わりである春と秋なら窓を付けておいて窓の開閉具合で快適さを調整すれば良いだけですから。

ウィンターガーデンのある北欧の家2

四季を楽しむ北欧住宅の知恵 (2)の画像

こちらの家の場合なら、玄関がこのウィンターガーデン内にあり、冬にここは風除室としても機能するわけです。そしてこれだけのスペースがあると、冬はアウトドア的なスキー板やボードメンテナンスなど一時的な作業スペースに使えるし、何ならお天気が良ければ日向ばっこだってできる。暖が取れれば来客時の雑談スペースとしても活用できます。農家の方なら長靴のまま入ってもらえる土間的なスペースとしても有効なのではないでしょうか。

岩手だったら、スノーダンプや雪かきスコップ置き場に、自転車置き場とかにも便利そうです。

ここからは最近の北欧の写真から。

進化した北欧住宅の可変スペース

2019年の北欧フィンランドを訪問した際、気付けなかったことがあります。次の写真を観てください。

フルオープンに折り畳めるウィンターガーデン用窓ガラス

以前、北欧の住宅展示場の紹介投稿での既出画像です。

四季を楽しむ進化した北欧住宅の知恵スタイルの画像

縁なし窓ガラスが折り畳めてフルオープンにできる窓システム。奥の方に折り畳められている窓ガラスが見えます。その上、当社でドレーキップ窓用にと自社製作しているものと同じスクリーンシステムまで装着されているのですから私とは嬉しくなるわけです。

このように、北欧では窓を可変することで四季を快適に過ごす知恵はここまで進化を遂げていたのです。今回やっと繋がりました(笑

これでもう、窓の取り外しの煩わしさから解放されたのですかから凄いしくみです。

こういう知恵やしくみは昔の日本にも遠からずあったように思いますが、私も含めいつの間にか忘れてしまっていたのかもしれませんね。

2019年のフィンランドの家の折り畳みガラスのしくみは残念ながらまだ当社にありません。

北欧などから当社が採り入れた暮らしかたの知恵と技術

折り畳める窓のしくみなら当社にもあります。

ヨーロッパの技術を採り入れた折り畳める高断熱フォールディングドア

トリプルガラスなのに女性でも軽く折り畳んで開けられるのが人気のポイントです。

それこそ、北欧にはないけど動画中の網戸は日本では必須機能ではないでしょうか。窓部分をフルオープンにするだけでなく、虫よけしながら夏を過ごしたいですからね。

ヨーロッパの技術で進化した折り畳める高断熱高窓フォールディングドア

そして、2階では幅広に大きく窓を開けたい、そんな場面に便利な折り畳める窓システムも紹介しておきますね。

フィンランドの窓にも採用されているスクリーンも観てください。

それこそ最後に、

ヨーロッパにはあるドレーキップ窓の内倒し窓用スクリーン

視界を自在に切り取れるということで最近はFIX窓の採用も多くなっています。

このドレーキップ窓スクリーンは、

➀ドレーキップ窓の内倒し換気の障害にならない

➁雪・雨の降り具合チェックや青空だけ切り取りたい場面で便利

そしてこれだけでも一石二鳥なのに、さらに、

③室内側をカラーサッシにした場合、スクリーンを閉じてもサッシフレームが見える

という点が暮らしでの便利ポイントではないかと思います。

世界には暮らしを快適に過ごす知恵や技術、しくみは数えきれないほど存在しています。
世界にはあるのに、日本にはない。あることも知らないままで家を建ててしまうことも多いのが現状です。
微力ながら私たちにできる範囲は限られていますが、快適な暮らしのワンシーンを一つでも多く届けられるように今年も日々精進したいと思っています。

今年も一年、よろしくお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です