2026年イスラエルとアメリカ合衆国によるイランへの攻撃が始まったのは、2026年2月末。
おい、おい、またかよ…
短期で納めればいいけど、2週間を超えたらやばいかもなあ。
現在に至っては40日を超え、2週間の停戦、今回のパキスタンでの協議、やはり不調に終わり、ホルムズ海峡が事実上封鎖されたまま世界経済に深刻な影響を与えています。
私たちの家づくりの現場でも、3月下旬ころからその影響が顕著になり始めています。今日はその背景にある「ナフサショック」について、できるだけわかりやすくお伝えします。
住宅業界の専門誌『新建ハウジング』(2026年4月10日号)でも、資材の値上げラッシュが大きく取り上げられています。
なぜ今、家づくり・リフォームの費用が上がっているの?
最近メディアでも取り上げられてご存じの方もいると思います。「材料入手が困難になっている」「出荷調整で納期が見えず、工事の日程が決まらない」最近、そんな情報を耳にすることはありませんでしたでしょうか。
遠く離れた中東での出来事が、岩手の建設現場に じわじわと影響を与えています。2026年2月ごろから、中東の緊張が高まり、世界中の石油が通る「ホルムズ海峡」と呼ばれる海上の要所が、事実上使えない状態になったのです。
日本の原油輸入の約9割は中東から来ています。その物流が乱れると、原油の値段が上がり、それが波紋のように広がって、住宅の部材コストを押し上げていきます。
木材だけじゃない!「ナフサショック」って何?
少し前に「ウッドショック」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。あのときは木材の値段が大きく上がりましたが、木材が手に入らない工務店もある中、急騰しすぎだとしても材を入手できただけ幸運だったかもしれません。
今回は少し違います。「ナフサ」とは、原油から作られる化学物質で、プラスチック・塗料・合成樹脂などありとあらゆる素材の原料になるものです。このナフサが不足することで、家を作るために必要な素材の多くのものが同時に値上がりしています。
ウッドショック(2021年~)
木材だけが値上がり。他の素材で代替できた
ナフサショック(今)
断熱材・配管・塗料・防水材など、家全体の部材に同時に影響
「一部だけ」ではなく、「家を作るための素材の多くが同時に」影響を受けているのが、今回の特徴です。
断熱材からキッチンまで…具体的に何が起きているの?
「値上がり」と「手に入りにくくなる」という2つの問題が、同時に起きています。主な例をまとめました。
この一週間、「値上げ」以外に、「出荷制限」「出荷停止」「受注停止」の話が飛び込んできています。まだ詳細までは把握しておらず、今後注視しなければなりませんが、大筋の情報だけでも知っていただきたいと思います。
断熱材 約40%値上がり(一部メーカー)
塗料・シンナー類 最大80% 値上がり+出荷制限も
配管材(塩ビ管など) 12〜30%以上の値上がり
- 断熱材(スタイロフォーム・ミラフォームなど)は2026年4〜6月にかけて順次40%前後の値上がりが発表されている
- 塗料やシンナー類は最大80%の値上がりや、一部で出荷制限の報告もある
- 水道管や保護管などの塩ビ製配管材も12〜30%以上の値上がりが続いている
- システムキッチンやユニットバスは、海外からの部品が中東を避けるルートを通るようになり、納期が「未定」になるケースが増えている
- ガソリン代や電気代の上昇も、運送費や製造コストをさらに押し上げている
「安くなるまで待つ」は危険?今、私たちがすべきこと
「しばらく待てば値段が落ち着くのでは?」という気持ちはよくわかります。ただ、過去のウッドショックのときも、価格が元の水準まで戻らないまま、落ち着くまでには3年がかかりました。
待ち続けると…
値上がり期間を長く過ごすことになる。リフォームの場合、劣化を放置すると修繕費がさらに増えるリスクもあります。
当社の場合、
ドイツ樹脂サッシはナフサを中東に依存していないので影響をほとんど受けません。
スペインから輸入し内外仕上げに採用している漆喰も自然素材なので影響を受けません。
この点は皆さまに負担を強いることのない分、救いだったかもしれません。
しかし、国内調達資材ではまだまだ油断できないものがいくつもあります。
今、私たちができることは、
①早めの使用材・品番決定
②早めの発注と納期確認
➂高リスク資材の代替案の想定
今すぐ決断しなければならないわけではありませんが、まず「現在の状況を正確に知ること」が大切です。
- 早めに相談・見積もりを取り、現在の価格と今後のリスク額、納期の目安を把握する
- 代替素材の検討など、工務店に柔軟な提案を求めてみる
- ナフサ由来の素材をできるだけ避ける(避けられないものもありますが)
まとめ
この記事のポイント
- 中東情勢の影響で、日本の住宅建材に広範な値上がりと不足が起きている
- 今回の「ナフサショック」は、木材だけが対象だったウッドショックより影響が広い
- 断熱材・配管・塗料・設備機器など、家づくりに必要な多くの素材が同時に影響を受けている
- 待てば安くなるという保証はなく、別ルートで確保できても費用が膨らむリスクがある
- まずは現状を把握すること——相談・見積もりが最初の一歩
不安を煽りたいわけではありません。ただ、状況を正しく知った上で判断していただきたいと思っています。大共ホームでは、現在の資材状況を踏まえた正直な見積もりをお出ししています。「とりあえず話だけ聞きたい」という段階でも、お気軽にご相談ください。











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