生命を脅かす建材強度偽装事件

一昨日住宅用ビス強度偽装事件がマスコミ報道された。
昨日の朝にはツーバイフォー協会から
使用状況の確認を指示するファックスも入っていた。

当社の金物購入先2社から確認したところ、
幸いにも過去に納品されたことはなくほっとした。

しかし、報道によると首都圏を中心に数千戸の住宅で使用されたようだ。
このビスを使用した住宅に住んでいる人のことを考えると
自分のことばかりで安心してもいられない。

もし、地震が来たら・・・

と考えたら夜も眠れないだろう。数千の家族がどんな気持ちで、
不安な日をいつまで送ることになるのだろう・・・.


それにしてもこの事件は影響が大きすぎる。
建築業者は建材メーカーの公的なお墨付きの強度認定書に基づいて
構造計算を行い、その施工指示書に従って施工している。

設計者や施工者は、絶対的信頼を置いている国交省の認定書が偽装される
ことなど考えたこともない。

今回の事件は、実際の耐震性能より20~50%も水増ししていた。
時期に調査結果が公表されるだろうが、
この強度不足はこのビスを使用したほとんどの住宅が目指した強度に
満たなかった可能性が高いのではないだろうか。

ツーバイフォーにとって釘・金物の強度は、強度の核と言える。
ツーバイフォーに限らず、現在軸組み木造住宅も強度を釘金物に頼らざる
おえない状況にある。

食品業界、自動車業界、そしてついに建築業界も企業倫理が問われる。
パフォーマンスの倫理などいらない!
販売主体の住宅業界もこれを機会に自省するべきだろう。
倫理に勝る売上げなどないのだから。

私たちはずっと住まいの強度耐震性にもこだわる会社でありたい。

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