アメリカの健康建材

アメリカで、室内環境に優しい製品を認証する
最も新しい評価システムにグリーン・ガードというのがある。
非営利団体による第三者認証制度。

この認証プログラムがなかなかおもしろい。
というか、かなり信頼性が高そうなのだ。


認証プログラムには三つある。
・室内空気品質認証
・子どもと学校認証
・カビリスク低減認証

簡単に言うと、
認証に至るまでは、チャンバー法というものを用い、
時間経過毎に6回の分析。数千に及ぶ物質を分析をし、
4段階の審査を経て、認証されるのだとか。
初回の審査で認証に至るのは18%、
この数値からも審査の厳しさが伺えます。

そして、これで終わりじゃあない。
年に一度基準を満たしているかの試験が行なわれる。
主要な部材となれば、毎年4回/年の試験なんだそうである。

子どもと学校認証では、
フタル酸類を加え、放散量も低く規制されているという。

日本のように、一度の試験でパスして、シャンシャンで終わり!
お後は、消費者に実際どんな酷い建材が供給されていようとお構いなし。
「F☆☆☆☆破り、みんなで渡れば恐くない」の
日本方式とは、違うんです。

やはり、こうじゃなきゃ。
実際供給されているものが認証通りである、
ということが、担保される認証システムでなければ意味はない。

このグリーン・ガードの認証レベル(基準値・規制値)とは、
どれほどのものか・・・なんとも具体的な中身が気にかかる。

この問題も行政の動きを待っていたら、どうしようもなさそう。
先進に学び、学民レベルででもそんな機能を持つべきなのだろう。

とまあ、ここまではいつもながらのぼやき^^;

今日お伝えしたいのは、カビリスク認証プログラムというもの。
これは、私も初めて知る内容です。

要は、カビに対する適切な予防措置を行なった事を認証すると、
金融機関から融資を受けやすくなる、っていう仕組みらしい。

これは、アパートやビルのオーナー向けが主体のようですが、
入居者の健康リスクと耐久性に関わる問題の解決策として
業界初の認証システムなんだとか。
おもしろいですよねえ^^

この認証って、建て住宅だって使える。
省エネでも健康でも耐久性でもね、それが新築でも中古でも、
いい家が、きちっといつでも評価される仕組みがあったら・・・

施主だって、業者だって、
いい家のつくり甲斐もあるってもんです^^

分析した建材と漆喰や無垢材などの自然素材で、岩手につくる健康住宅なら

6件のコメント

「家をその本当の価値で評価すべき」というのが親方の持論のようですね。
これ本当にその通りです。
家によってその財産価値が違うなら,施主はもっと真剣に業者を選ぶことでしょう。

そのシステム、賛成!です。
いままで無かったのが残念なくらいですが…
評価基準が確立し、住宅価値への概念がそのシステムに沿って機能するなら、今より多くの業者さんと施主さんが部材も造りもずっと確かなものを求める事ができそうですね。
やはり『無いものは創る』しかないのかなと。。。
※インフルエンザが流行り始めているようです。そういう流行には乗れる私ですが‥。親方も十分に体には気を付けてください。

住宅の評価ですか。う~ん…
今ある指標としては、住宅性能評価制度しかないですね。
中古住宅でも評価制度を利用できるので……とは言うものの、
資産価値のUP/DOWNには今のところ関係無いのが現状。
つーか、
今の建築確認申請のやり方では、難しいと思うな。
だいたい、日本の建築確認申請は、施工業者に甘く、施主と設計者には厳しい。
結局4~5枚の設計図(正確には確認申請図)で家を建てる業者が多く、これで結果、本当はどうなのか、何がわかるのか、私には理解できない。
ツーバイしかりだけど、構造計算または軸組計算図の添付も義務化されていないし、どうみてもあぶね~住宅ってのも今だに見かける。
戸建て住宅業界は姉歯リメンバー、田村オンパレードだよ。

hiroさん、持論という程のものではないですが、
どうしても欧米と比べて、なぜ日本だけが
建物を評価する手法がないのだろう・・・
いつも感じているわけです。
特に金融・保険業界に評価する仕組みがあれば・・・
環境貢献度、社会資産貢献度で
金利優遇・保険料減額?なんて誘導策を講じてくれたら、
なんて
”たられば”ばかり思い描いています^^;

なんぶさんのおっっしゃる通りです。
確かな選択基準がないって、ほんと困りもの。
現状では海外基準を参考に
するしかないのではないのでしょうね。

37度さん、現在の性能表示制度の内容って
確かにあまり資産価値に意味をなさないでしょうね。
でも、それ以外にないのも確かなことです。
いろんな考え方がありますから、何とも言えませんが^^;

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