インテリアの仕上げ素材

この業界に入った頃、組み込み家具と言えば収納壁が代表的。
その頃は和風住宅が多かったので、
続き間や和室の寝室の押入れ的なスペースに合わせ
建材メーカーの収納壁システムを。

洋タンス・和タンス・押入れ機能などを組み合わせて納める。
こいうものを大工さんが造り付けるとダサイとか言われ、
システム収納家具が当時の流行だったような・・

洗面台も豪勢に見せるために、
システム収納ユニットを組み合わせた。

それはそれで、組み合わせを考えるだけでいいし、
コーディネイトと称し、内装建材に色を合わせやすいので良かった。
けど、それも建材を内装材に使っていた頃までのこと。

床が無垢材だったり、ドアが無垢になってくるとそう簡単ではなくなる。
安易に混在させると、どうも間が悪いっていうかしっくり来ないっていうか・・
そんな違和感は和風住宅の頃に特に感じた。

無垢の杉の柱・鴨居の間に白木調?のシステム家具。
テカって立派なんだろうけど、調和しているとは思えない。
けどそれは高度成長期における住宅の象徴だった?
かもしれない。

現在はどうか。
当社で言えば、ほとんどオーダーメイドでつくることが多くなった。
隠したいはずの水周りも見せたくなるように、
あるいは水周りとは思えないように。

例えば、この作り付け家具。

sites/2/2020/11/74fccbb901caf0574beb197a279e02f8.jpgの画像
キッチンとは思えないように、
造り付けで三方を覆い包むようにしている。

調度品に合わせてウォールナットの突き板にて設えた。
突き板って、表面に無垢の単板を張ったものですが、
この単板の厚みもちょっとした悩み所。

無垢なら簡単なことが、
単板が薄すぎると質感が・・・
それに経年後のしっとり感を損なうかもしれないし・・
とか、そんなことを考えてしまう。

いずれオーダーメイドの造り付けって、
提案から修正、細部(開き・ノブ・金具・素材)の取り決めから詳細図、
そして現場での塗装の仕上げ具合い。
これの作業って、間取りの打合せよりも労力を要するかもしれない。
それでもその労力で空間が活かされた時、その苦労も報われる。

さて、
今私が悩んでいることに広葉樹のドアがある。
ただ、広葉樹はあばれ易いので無垢にしたいとこだけど、
やはり単板張りにせざる負えないか・・・とも悩む。

ウォールナットも広葉樹だから候補の一つ。
ホワイトオークが有力だけど、床が樺ならちょっと違うしなあ。。
それ用に新たなデザインも欲しいし・・
と悩みは尽きないわけです。

悩み?

じゃないですね。

考える楽しみでした^^;

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2件のコメント

経年後のことを考えると、薄突きだと・・・。
財布と建具屋さんが許すなら特厚2mmとかがいいですよね。
0.6or0.7mmが無難なところでしょうか?
樹種で私が好きなのは、ウォールナットの他に
サペリ、ローズウッド、ニヤトーです。
板目、柾目でも迷うところですねぇ。
あぁー楽しそっ。

アルボンさん、2㎜は理想ですねえ。
でもきっとモノによってですが、
2㎜なら無垢より高くなるかもしれません^^;
私の個人的な好みでは、
広葉樹なら板目で節つきもいいかなあ、
なんて思ったりしますね^^

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