先日、内覧会での隙間時間にチェックしたドレーキップ窓用スクリーンについてお伝えしました。実はその時もう一つ隙間時間にチェックして遊んでいたことが。
そう、これまた馬鹿の一つ覚えで「窓」なんです(笑
窓を極めたい窓フェチおじさんなので。
今回の新住宅展示場は、
岩手で、HEAT20 G3 断熱等級7 UA値2.0 住宅仕様
となれば外張り断熱の種類も変われば断熱の厚さも強化されるわけで、そこで窓の見えかたを変える要素をリアルにチェックして置きたかった、ということなんです。

道路から玄関までのアプローチで最初に視界に入る写真の窓。
あれ・・ 以前感じた見えかたと何か違うような気がする・・
外壁からの窓の奥行こんなもんだっけ?
あ、そっか。網戸が付いたからだ!
ということに気付いた。
網戸は見えてませんが四方にスライドレール枠が見えその分窓枠面の奥行が浅く見えていたのです。
そこで早速、他の窓を念のためチェックしてみることに。

外壁仕上げ面から窓の取り付け位置までの奥行は・・・ 9㎝弱。
これが当社でスタンダードな断熱グレード PXシリーズ UA値0.23 だと、奥行は1センチ浅くなります。
無暖房の家シリーズだと奥行は15センチ弱になるかな。
この計測ポイントはFIX窓の部分。建具が付いたドレーキップ窓になっても枠の奥行は変わらず。建具面は外壁仕上げ面よりさらに2㎝程内側になります。人の目に置き替えたら奥二重みたいな感じで見えてるかもしれません。
ここで窓フェチおっさんが注目して欲しいのが、
窓の下枠と縦枠で見える側面の幅のこの違い。
見えていないだけで窓枠幅は同じ幅のものなのに、仕上がるとこれだけ見える部分が違ってしまうのだけど、これまた窓の奥行と同じく見える部分が細目のほうが窓の見えかたをより優しい目元にしてくれているように私は感じています。
この見える面の幅の違いは、縦上枠3方を断熱で覆っているからです。
下枠も断熱補強はばっちりで、
この施工方法の頼もしいメリットは、
①窓周囲にできるヒートブリッジを一挙に解決できる。
②ガラスより倍ほど劣るサッシ枠の断熱性能を補強できる。
以上2点。
これを外壁通気層を確保しながら実現したのが最大のポイントで
特許も取得した完全オリジナル。
そこに加えて、
③家の目としての窓の目元がよりやさしく見える。
そして、これまた見えないけれど頼もしい仕掛けがまだあって、
④ドイツと同じように40年後の窓交換を容易にするスペック
⑤標準的な2次防水に加え3次防水施工も。
⑥万一の場合に配慮しての排水機構も。
これで40年後の窓交換時まで窓周囲にある経年リスクから住宅を守れるのではないかと。
北欧やドイツのスペックから学び、まねっこできるところは真似、真似では足りない部分はオリジナルで。
その行き着いた結果が現在の窓のしくみ。
家の外観は顔、窓は家の目、窓周囲は目元。
窓周囲の見えない部分は美しい目元を支える内面の一部。
そうしてみると考えやすいかもしれません。
サッシ枠の色 × 窓の奥行加減 × 窓枠の見える巾加減
この三つの要素を微妙に組み合わせ、家の目である窓の表情をさり気なく誂えることができたら・・・
なんてこと考えたら、どれだけの組み合わせあるんだか・・ね。
新展示場は今週末からの公開です。
もし見学にお越しになる方で窓の見えかたについて興味のあるなら、
窓枠が外壁から出ている周囲の家と外壁より奥深かい窓のある展示場とを見比べて、
何かが違う、何が違うんだろう?
でもいいです。
さり気ないけれど窓にある違いに気付いてもらえたら、
窓フェチおじさんとしてはそれだけでかなり嬉しい!かな(笑
その他、住宅内外からの窓の見えかたのポイントになるかもしれない
ことについて以下の記事でも紹介していますので興味のある方は参考にみてください。
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