今日はヨーロッパの窓デザインの話を少し。
ヨーロッパ特にドイツやフィンランドの新築住宅を観てずっと気になっていたのが通し窓デザイン。
特に1階から2階まで通した窓デザインはずっと憧れでありながら安易にできることでもなかった。
けれど、
トリプルガラスの木製サッシでそれほど高さのない通し窓を吹き抜け部分に採用したのが20年ほど前。
それをきっかけに南面階段の通し窓の中2階部分からの陽射しが丁度いいことがわかり採用するようになった。
https://www.daikyo-home.jp/oyakatablog/2022/02/27/%e4%b8%ad2%e9%9a%8e%e9%80%9a%e3%81%97%e7%aa%93%e3%81%8b%e3%82%89%e6%8e%a1%e5%85%89%e3%81%ae%e3%81%82%e3%82%8b%e4%bd%8f%e5%ae%85%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%80%82/
トリプルガラスの通し窓の壁パネル据え付けも今ではこなれてきた感じ。
https://www.daikyo-home.jp/oyakatablog/2022/08/30/%ef%bc%91%e3%83%bb2%e9%9a%8e%e9%80%9a%e3%81%97%e7%aa%93%e3%81%ae%e3%81%82%e3%82%8b%e9%ab%98%e6%96%ad%e7%86%b1%e4%bd%8f%e5%ae%85%e3%81%ae%e3%83%95%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%9f%e3%83%b3%e3%82%b0%ef%bc%9a/
階段スペースに1・2階通し窓が入る場合、縦4連の窓デザインになることが多い。
下から、
小さめの内倒し ⇒ FIX(階段踊り場を跨ぐ)⇒ ドレーキップ窓⇒ FIX窓
縦4つのサイズ配分もちょうどいいと思うし、このままでも全然問題はない。
けれど、北欧やドイツで見て憧れながらも未だ出来ていない連窓デザインがある。
縦の連窓デザインだけれど、

写真のように窓と窓の中間に帯になる部分のあるデザイン。
サッシも帯も淡いからし色の同色で一体感を持たせながら帯部分がワンポイントとして家の表情をつくり出している。

これはまたちょっと違うけどこの幅広のデザインもすっきりしている。
横の連窓デザインも同じくで、

この窓デザインは窓と窓の間を窓枠と同質同色で仕上げ一つの連窓デザインのように見せているし、

この窓も窓と窓の間の壁を窓枠と同色で横長に一体で見せている。

こちらの家なんかは、窓と窓の間をということではなく、わざわざ窓面の窪みをそのまま横伸ばしにして同色で作っているし・・
特にヨーロッパではモダンデザインとして、もしかしたら主流の考え方ではないかとさえ思えてしまう。
ここまでの住宅はフィンランド。サッシはアルミクラッドタイプで連窓を一体化しにくいということもあるかもしれないけれど、にしても壁も加えてでも窓と一体に見せたいのではないかと。
ドイツの場合を観てみるとまたちょっと違う。

窓面の窪みを一つにしてしまっている。
こういう風にできてしまう窓の仕組みがあるのだ。
そして、

右側が通常のサッシ枠で左側が幅広の建枠、この部分が家全体としてのさり気ないアクセントになっている。
窓と窓を繋ぐ帯部分、何ていうか一つの窓なんだけど、窓にある間って言ったらいいのかな。
そんな小粋な窓を表現できたら・・・
とずっと妄想してきたのだけど、その妄想期間を卒業する時が来たかもしれない(笑
こういう窓が好みという方がいらしたら、ちょっとだけ期待していてください。
最後に、
写真を探していて視界に入ってしまったちょっと気になる窓も。

窓面の奥深さに・・上下の2連の間のサッシ枠の太さが・・けっこうなゴツさ。
この太さも狙っているのかも?なんて思ってしまったら、
窓一つ、世の中にはどれだけのカタチが存在するのかなんて想像できなくなりますね。。
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