住宅仕上げは手のかけ続けやすさが経年美を生む。

昨日投稿したショート動画。

 

たまたま時間帯が良かったのかな、
外壁の古めかしさに陽射しの陰影、植栽の揺らぎが相まってつい撮って置きたい!と思ってしまいました。

古めかしくていいんだよ。
汚いのなら嫌だけど、古さが美しいと思える佇まいなら・・・いいんだよ、それで。

と、思わせてくれるそういう家はヨーロッパでもアメリカでも当たり前にある。

再掲だけど、

住宅の経年美を求めて1
この家を見て、古くて汚いと見る人はどれだけいるでしょうか。
本来ならチューダー木部より凹んでただろう塗り壁仕上げ部分が何度と塗り重ねられ木部より外側に膨らんでしまっている。けれど新築時の平らな仕上がりにはない風合いを醸し出していますからね。

窓が一番真新しいけど、
これだけの家なら古い建物が価値を持つ欧米でなら、下手な新築豪邸より価値があるのかもしれません。

左隣りの家とこの古くても風合い漂う家、どっちに住みたい?と私が訊かれたら、

間髪入れずに、古い方!!ていうでしょうね(笑

これも再掲。

住まいの経年美を求めて
絵本に出てくるような家でしょ。

手をかけ続け維持されてきた家ってさ、歳重ねてなお美しい!て思うの私だけですかね(笑

ヨーロッパの人たちは、自分たちで手をかけ続けていきやすい仕上げ素材を。と考えると言います。
日本とは逆ですよね。

建材を切って張る作業だと、端材もたくさん出て捨てる費用、その先でも処分に費用がかかるし環境にも負荷がかかる。これが漆喰なら一日で作業で残るのなんて殆どないし、ちょっとの量なら塗りこめばいいだけ。もし残ったとして水を張っておけば次の日練り直しすればs合戸使えるし。こぼしたところで元が石の粉ですから問題も起こらない。

こんなにエコな素材ってそうあるものじゃない。

と私はいつも思っています(笑

10年程で雨のこすり汚れは出たりするけど、手を掛ければ簡単にきれいになります。

手をかけ続けた先の、また違った家の新しい美しさってのかな。

ぜひ見てみたいものです。

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