当社社屋建物自体はもうね、何の手もかけずにすでに30年も経つんですよ。
そこで今日はもうすぐ満開かな?と思える状態になった当社のツツジを先ずは紹介。
事務所出入りでは否応なく視界に入ってしまう今日現在のツツジ。
社屋をお洒落に見えるように基礎を見せないための植栽
もうすでに30年。社屋建築計画をする際、敷地面積だけは余裕があった。そこでどうせなら、あの憧れのアメリカのような緑の森に囲まれたオフィスをイメージして進めることに。だけど、その前に建築予定地である土地の地盤の高さをどうするか。という解決しなけらばならない問題があったのです。
敷地と道路、道路からの進入路は地盤面の高さはほぼ同じ。南面隣地は50㎝程高い。北側隣地は空地で接する部分は平たんであっても将来造成したとしたら1mくらいは地盤が上がりそう・・西側進入路以外は3方地盤が高い、もしくは高くなると想定して考えなければならない。
さてどうすべ?
①そのまま気にせず元地盤に建てる。
将来のリスクはあるが費用は一番抑えられる。
②南隣地のレベル以上まで土盛りして造成する。
敷地への進入路が昇り坂になるし、造成費がかかる。→ 土地代で目一杯でそんな予算はない(笑
③将来土盛りしても良いように、南隣地に合わせて高基礎にしておく
高基礎にした分と入口階段などコスト増になる。
この3択の中からの選択。
結果、③の将来土盛りすることになっても違和感のない高基礎にすることにした。
ここでまた高基礎にした場合、解決しなければならない問題が二つ発生する。
一つは、高基礎のコストをどうするか。
もう一つは、高基礎にするのは良いけど、1m程見える基礎をどうするか。
だった。
この二つの問題を解決するヒントをくれたのは、すでに直輸入していたアメリカからだった。
高基礎分のコスト増を抑えたのは、アメリカの建築建材の見本市で初めて見たカナダの断熱型枠を輸入することだった。
素人でも簡単、軽いから女性でも楽に型枠を組めるし、外して掃除する必要もない。
という当時としては画期的なものだったのではないかと。
のちの10年後くらいには日本でも真似たものが登場するようになったけどね。
それに当時、北海道では基礎断熱が普及し始めていて、水道の水抜き栓を不要にできるとの情報を得ていたのもあり、それなら好都合だし水道工事費も抑えられるし、一石二鳥でしょ。
というわけで、
素人でもできる型枠なら、輸入して自分たちで基礎工事をやってみよう!
となったのが今の事務所の基礎(笑
このことが当社が基礎断熱を採用するきっかけにもなった。何がきっかけになるかなんて、人生ほんとわからないものですね(笑
そして二つ目の1mも見える基礎をどうするかは、これまたアメリカからのヒント。
当時住宅部材等をアメリカから輸入していた関係で年に3,4回は渡米していたのでよく現場で情報収集、住宅地を観てはデザインのことなど模索していたお陰かな。
頑なまでに基礎コンクリート面を見せないアメリカの家
アメリカの家を観ていて気付いたのは、少なくとも家の正面で基礎コンクリートが見える家に遭遇したことなって一軒もない。塀の基礎さえも。
見せるにしても写真のように石等で仕上げた状態で見せる。この徹底ぶりにアメリカ人のおしゃれな家に対する価値観みたいなものに感動させられたものです。のちにヨーロッパでも同じような傾向だとわかったのですけどね。
写真右側の芝も平らにせず緩く盛り上げたりするとこなんか観ると、
そっかあ、基礎前に土盛って植栽すればいいんだ!
となるわけですよ(笑
この結果が、30年後の今日冒頭のツツジです。
植えた当初は基礎上部は隠しきれていなかったですけどね、数年経ち基礎が見えなくなり、壁も隠すようになって今や窓下に達する気配までに。
個人的に、今の窓下で咲いてくれてるくらいがバランス的に一番好きかな。
こうなると、窓辺を花で飾るためのフラワーボックスなんて要らないでしょ(笑
今咲き誇っている上段がツツジ、下段がサツキ。
上段が白色に咲き終えると、それを待ってたかのように下段のサツキが赤く咲き始めるって、このタイミングが絶妙なんですよ。
土地が元々放置されてたスギナだらけの畑だったために、その土をそのまま盛ったこともあり植えてすぐにスギナとの闘いに。これまたアメリカで当たり前に使われているバークからのヒントで、製材所から杉皮のチップを貰い敷き詰め、何とか3年程でスギナは生えなくなったかな。
今週末、事務所にいらっしゃる方は、ツツジの映えを堪能しながら、
住宅でも事務所でも、きれいに魅せるためにこの植え込みをしたんだあと、
当社の裏事情も思い出し(笑
ご自分の家もきれいに見えるようにするためのヒントになったとしたら嬉しいですね。
基礎部分のコンクリ(モルタル)部分は気になっていて、昔大共ホームさんでやっていたフリマ?とは言えないような格安な投げ売りでいただいたタイルや石材で隠しています。
最初からタイルや石材、レンガ張りをしている家があってもよさそうなのですが、見かけないのは何か理由があるのでしょうか。
レンガで基礎を隠したこともありますが、タイルで仕上げるにしてもやはりコストがかかり過ぎるからです。
アメリカのように周囲の家が皆そうであればですけど、周囲の家がしていないことへのコストは余計高いと感じるからではないでしょうか。
スギナ対策ご伝授おねがいいたします!
製材所から杉皮のチップを貰ってきて地面を覆ってみてください。ご実家の方なら沢山貰えるかもしれません。
すぐにではないけど、3年目には生えなくなったかと。
確かに。
日本だとコンクリ(モルタル)そのままが一般的ですから、気にしない人がほとんどですものね。
私も建ててからこの部分が気になったわけで、それまでは気にもしていませんでした。
ところで、杉皮がスギナに効果があるのはなぜでしょう?
針葉樹の樹液成分にあるのではないかと。松林の中って雑草ってあまり生えてませんものね。
アメリカで松皮だったのでその方が良いのかもしれませんが、入手しやすいので杉皮をということです。
これって、親方の発見ですか?
ちょっとヒノキ成分のスプレーをスギナにかけて実験してみようと思います。
発見ではないです。アメリカの庭では当たり前に見るバークチップを敷き詰めているとこで雑草みたことないことから真似事したまでです。
除草剤のようにはいかないとは思いますけど、試してみてください。
長い期間がかかるのは土壌が徐々に変化するからではないかと思います。