ウォーターフロントの家(岩手滝沢市):水鏡観察記

6月20日4時半岩手山の画像

いつもなら水鏡狙いで出かけるのは朝普通に起きてカげた時、道路に見える交通安全ののぼり旗観て決める。

今日は2本の旗が動いているから水鏡はないな、

今日は2本とも微動だにしない。これはいけるかも?
てな時即座に出かけて観るのだけど、先日月曜の朝がそんな感じだった。

いつも行き当たりばったりの自分だけど、今朝は違った。
昨日の段階で天気予報をチェックすると晴れマーク、さらに風予報を観ると風速1m。
それも午前中がその1m予報。風予報で0mがあるかは知らないが、1mなら明日はベタ凪の可能性大のはず。

何回かの観察から、
もしかしら、夜明け前が一番風がないのではないか。そんな気持ちがあったので狙ってみることにした。

ウォーターフロントの池対岸に到着したのは4時。
到着前手前から見た時には、4,5mは霧が水面から吹き上げているのが見えていたのに、いざ土手に上がってみたら、それはもう見えなかった。4時15分前位だったら盛り上がる霧を捉えられたかもしれない。

6月20日朝4時岩手山の画像
最初の日の出前の岩手山と水鏡に映る岩手山。

水面に発生する霧って横に走り、あるところでは上昇する。
そしてその霧の移動速度や方向が日の出による気温の変化などで変化する。この変化を観ているだけでも面白い。

水鳥や鯉が跳ねたり、水面に波紋を作ったりしてくれるので映すタイミングを見計らいパチリ。

6月20日4時半岩手山の画像
タイミング的にはこれが一番水鏡度が高い写真ではないかと。これは4時半位かな。

そんなこんな変化を観ていると、目の前で鯉がジャンプ!姿を見たのはこれが初めて。顔の表情までしっかり見えた(笑
その後2回ほどジャンプする姿を見れてそれだけでも嬉しいのに、その上泳ぐ姿までってラッキーでした。
夜明けの食事タイムなのでしょうね。

施主さんからの話では、昔はフナとかワカサギとか居たのにブラックバスを持ち込まれたらそれらが見えなくなり、そこに鵜がやってくるようになったら今度はブラックバスが居なくなったとのこと。その話から想像するに、鯉もこれだけのサイズとなれば鵜も呑み込めないってことなのかもしれません。

時間の経過と共に、変化する水面を観ていると、

なるほど!
と思ったのが、小さな範囲で発生していたさざ波が徐々にゆっくりと拡がる場面。

6月20日5時前さざ波の画像
最初、左側隅に小さい範囲だったのが右方向へ拡がってくる。

6月20日5時過ぎさざ波の画像
10分ほどの差だけど、拡がっているのがわかるはずです。

この時で5時10分程。

そっかあ、これが6時も過ぎると、先日月曜日のようになるわけかあ!

これが先日17日月曜日6時過ぎの画像。

6月17日朝6時のさざ波に隠れた岩手山の画像
体感的には無風なのに、水面には小さな波が立っていたのです。
6時じゃ元々時間帯的にダメだった?ということではないかと。

湖面のさざ波や霧が見せる変化、対流のしくみが自然の中で行なわれているのをリアルに観れるってのが凄い。

ちなみこの霧って、検索してみると、

蒸気霧のメカニズムは?(海上保安庁)
暖かい水面上に冷たい空気が流れ込んでくる と、水面から蒸発した水蒸気が冷やされて湯気の ような霧が発生します。 これが蒸発霧(蒸気霧とも いう)です。 風呂の湯気や、朝早く湖や川面にかかる霧や、 冬の日本海で対馬暖流の上を冷たい季節風が吹 くときにできる霧もそれらと同じ原理で出来ます。

放射冷却による霧の仕組みは?
の成因は、放射冷却によるものです。 晴れて風の弱い夜は、地面から空に向かって多くの熱を放射するため温度が下がります。 すると地面近くの空気も冷えて気温が下がり、空気中の水蒸気が水滴になって空中に浮かぶのです。 このように、放射冷却が強まるとが発生するので、放射霧と呼ばれています。

この二つのどっちの仕組みなんだべ?・・