今日から3月。これからは雪が徐々に溶けてなくなってくれるだろうし、降ったとしてもすぐ消えてなくなるだろうとか思えるからか、3月というだけで高揚感あるのって私だけでしょうか。
今日は工事作業が始まった現場と工事が完成した現場をチェック。
現在解体工事中で、内部の建具や畳、内壁とかをほごしているところ。
昔なら大型の重機が入ったら、グシャグシャっと壊して3日ほどで解体工事終了!したものですが、現在はそうはいきませんからね。素材ごとに分別廃棄しなければならないので解体作業の殆どが人手に因る作業で、骨組みだけになった状態から基礎解体までが重機での作業に。
もう一つの解体も同時進行中。

解体に要する工事期間は概ね2週間から3週間位になるでしょうか。このことからも解体工事費は当然のように高くなっています。そこにアスベスト類が使われている建材や土壁は廃棄費は大きな割増し料金になるし、ウレタン断熱材などとの複合材料となると分離しなければならず、その割増し作業料金も簡単に100万単位。今後余程の技術革新が行われない限り解体費は下がることはないのでしょうね。
住宅の高断熱化で最近よく使われているウレタン発砲の充填断熱工法も将来の解体時を考えると少し心配で、先日解体業者さんに確認してみました。
まだ無いとは思うけど、もし将来今巷で使われているウレタン発砲充填の住宅を解体するとしたら、
いくらくらい解体費割り増しになるものですか?
うーん、今だと100万くらいはかかるかなあ。
との回答に、
それでか。
ヨーロッパでボード状のウレタン断熱材はあるのに、現場発泡ウレタン断熱は見たことがないのは。
と思ったのです。
実は30年近く前に建てた我が家も外張り断熱メインに付加断熱として、壁の中に現場発泡ウレタン140mmがびっしり入っているので他人事ではありません。将来廃棄基準がもっと厳しくなるかもしれませんし、次世代にツケを回したくはないし・・・
この家は修繕はしても200年は解体を禁ずる!とか、遺して置かないといけないかも。
そんなこと言われても・・・ね、迷惑でしかないか(笑
そして、岩手県盛岡市で完成したばかりの家もチェック。
リビング側から見たウィンターガーデンスペース。
サッシはもちろんトリプルガラス、2Low-Eガラスアルゴンガス入り、サッシカラーは内外にヨーロッパで人気のRAL7015を採用。ちなみにウィンターガーデン外側はペアガラスになっています。
窓の一部には格子窓も採用頂いています。
格子はサッシのトリプルガラスの断熱性能を損なわないためのサンドイッチタイプ。
始まる家づくりもあれば完成する家もあるのですが・・・
ここでふと、
家づくりの始まりっていつなんだべ?
家づくりの完了っていつなんだ?
てなことを考えてしまいました。
家づくりの始まり=工事の始まりではないべなあ。
初めて家のことを考えた瞬間。だよねきっと。
住まいに対する希望とか想いが生まれる瞬間てどんな場面なんだろう?
逆に、家づくりはいつが完了?
住まいながらだって、進化させたいし・・いつだって進行形。
だとすれば・・・
家づくりに、完了はない!てことに決着したのでした(笑
家づくり、始まりはあっても、エンドレスに続きそうな気がします。それが楽しみですから、楽しみはいつまでも続いてほしいものですね。
家は建てるのを目的とせず、住み続けるいろんなシーンを描いておくといいと思います。