アメリカからサッシを輸入するならアメリカで使われるお洒落なデザインの窓をと考えたし、当時と同じくヨーロッパの窓を扱うなら、ヨーロッパでよく観るようなデザインの窓をと考えてしまいます。アメリカからヨーロッパへと輸入先が振れた主な動機は窓の断熱性でした。岩手には重要だと考えた結果です
窓の選択肢が広く容易されているヨーロッパの窓
岩手には断熱性の高い窓は欠かせない
サッシの性能も限界はあるけれど、サッシ枠、ガスケット、枠構造、ガラス厚に枚数、スペーサーとそれぞれ欲しい断熱性能を組み合わせができることは断熱性能の選択幅が格段に拡がることを知りましたからね。
窓デザインの組み合わせ自在な仕組み
木製サッシでも樹脂サッシでもヨーロッパの街並みや住宅を見学していると、
こういう窓ができちゃうんだ~♪
てな窓を、日本とのギャップが悲しくなるほど観てしまいました。
ヨーロッパに断熱性の高いサッシ求めてが動機だとしても、どうせ輸入するならその周辺の機能や仕組みまで岩手に紹介したい!そう思ったのです。それがコンビネーションデザインされた窓デザインになります。
ヨーロッパにある多彩な窓色の選択肢
窓のコンビネーションデザインと共に、ヨーロッパの窓色の多彩さとその豊富さにも驚かされます。古い住宅などでは当たり前のように木製サッシが使われた家をよく見かけます。最初の頃、多彩な色の窓は木製サッシ枠を好みに合わせて塗装しているからとばかり思っていました。
木製でもアルミでも樹脂サッシでも豊富なカラーが容易されているヨーロッパ
アルミクラッド木製サッシとかアルミクラッド樹脂サッシと言われる、所謂木製サッシや樹脂サッシの外側にアルミを被覆されたサッシがあります。木製サッシを輸入していた時、その見積りを取ったことがあるのですが、相手木製サッシメーカーから、どの色が良いのか教えてくれと言います。サンプルがあれば・・・と伝えると、どんな色でもできるとの返答だったのです(笑
ペイントの色サンプルと同じようにです。
取りあえず、スタンダードな白でと。
見積りを取ったもののその価格は天と地がひっくり変えるほど差で、即断念(笑
あるドイツの見本市でのこと。アルミクラッドのカラーを眺めていると、木製サッシがそのにある。近づいて観ると・・・それは木製ではなく樹脂!?
ヨーロッパの樹脂サッシの杢目って、こんなにもリアルなのかあ・・
と木目の樹脂サッシの存在を知ることになりました。
それからですね、ヨーロッパの樹脂サッシへの探求が始まったのは。
ドイツの樹脂サッシを輸入開始してわかったこと
当初は白を輸入していて、ある時に商談打合せ中の施主さんから、
建てたい家が見つかりました!
との連絡があり、それを教えて頂いた所、その家がライブドアブログの頃に私が投稿したドイツのモデルハウスの家だったのです。ブログを開きそこで示された家が、なんと青色で格子の入った窓のモデルハウス。
となれば・・・ やるしかないですよね(笑
それをきっかけにヨーロッパの窓色を展開するようになります。
けれど、続けていくと窓色によって価格のバラツキを大きいことに気付きます。
のちにわかったことですが、この価格差の要因は本来カラー自体に殆ど価格差はない。けれど人気色か稀な色かで価格差ができてしまうらしいのです。それはどういうことかと言うと、人気色は常時回転するから在庫リスクがない。稀なものは生産しても在庫リスクがあるからその在庫になりうる可能性をパーセンテージで価格にONするしくみのようです。
岩手の家で実現できるヨーロッパの窓を限定色で
そのような理由から、当社で扱う上でも窓色を限定しなければならないということになりました。
ヨーロッパの豊富過ぎる窓色
以前紹介したことはありますが、改めて樹脂窓カラーサンプルを紹介すると・・
上の色サンプルが選択した当時のもの。下二つが左が単色の艶無しタイプ。右が艶無しの杢目タイプ。
これだけあるのですよ。日本だと白、ブラウン、ブラックなど数色しかないのにです。
ここから当社では窓色によって価格変動させないための、色選びが始まったのです。
この中からの選択手順は、
①ヨーロッパでも定番の人気色であること。流行りに左右されない鉄板色を確認。
将来的なメンテ等も考えると廃番リスクも最小にできるかと。
②①の中から、当社で勧める窓色を選択する。
③実サンプルを作ってもらい確認する
そして、社内で意見交換したのち、投票で決定したのがカラー5色、白と合わせて6色になったというわけです。
岩手の住宅にお勧めする窓色

杢目色2色、グレー系2色、青、白の計6色の選択肢を用意することができたのです。
それで、艶無しタイプが出てから数年経つので、そろそろ人気色や定番色が見えてきてる頃合いではないかと思ったのです。
この木目の艶消しには、妙に惹かれてしまうのですね。
できるならこの木目の艶無しを一色位増やしても・・なんてなことを考えてしまったのです。
すぐにじゃないでしょうけど、タイミングをみてとはなりますが。
来年頃には候補を3つくらいに絞り、実サンプルを確認してみたいですね。
最後に、
窓のデザインも色もこれだけヨーロッパと日本で違うのかをAIさんに訊いてみました。
すると、以下のような内容でした。
日本とヨーロッパの窓の選択肢の大きな違いはなぜなのか
日本とヨーロッパにおけるサッシの色の選択肢の違いには、いくつかの要因が考えられます。以下にその主要な理由を挙げて説明します。
1. 文化的・美的価値観の違い
日本
伝統的な価値観:
日本では、伝統的な建築様式や景観を重視する文化が根強く残っています。そのため、建物の外観においても、落ち着いた色調や自然に調和する色が好まれます。白、黒、グレー、ブラウンなどの中間色が主流です。
調和の重視:
日本の都市部では、統一感のある街並みが重要視されることが多く、派手な色使いは控えられる傾向があります。
ヨーロッパ
多様な美的感覚:
ヨーロッパでは、建物の外観に個性や独自性を求める傾向が強く、多彩な色が使用されます。これは、各国や地域ごとに異なる建築スタイルが存在するためです。
-歴史的な影響:
ヨーロッパの多くの国々では、歴史的な建築物の色彩が豊富であり、現代の建築にもその影響が見られます。
2. 市場の需要と供給
需要の違い:
ヨーロッパでは、消費者が多様な色のサッシを求めるため、メーカーも多様な色を提供します。これに対し、日本では、上記の文化的背景から、需要が比較的少ないため、メーカーが多様な色を提供するインセンティブが少ないです。
コストの問題:
多くの色を提供するためには、在庫管理や製造コストが増加します。市場の需要が少ない場合、日本のメーカーはコスト効率を優先し、色のバリエーションを限定することが多いです。
3. 規制と標準化
日本の建築基準:
日本では、建築基準法や自治体の規制により、建物の外観に対する制約が厳しい場合があります。これにより、使用できる色が制限されることがあります。
ヨーロッパの自由度:
ヨーロッパでは、特に住宅地において、外観に関する規制が緩やかな地域が多く、自由な色使いが許容されています。
4. 製品技術と材料
素材の違い:
ヨーロッパでは、樹脂サッシやアルミサッシの表面処理技術が発展しており、様々な色や質感を再現できる技術が確立されています。これに対し、日本では主に実用性を重視した技術が発展してきました。
塗装技術の差:
ヨーロッパのメーカーは、高度な塗装技術を持ち、耐久性と美観を兼ね備えた多様な色のサッシを提供しています。
まとめ
日本とヨーロッパにおけるサッシの色の違いは、文化的背景、消費者の需要、市場の特性、規制の違い、製品技術の発展など、複数の要因が複雑に絡み合っている結果と言えます。日本でも最近は、多様なニーズに応えるために色のバリエーションが増えてきており、今後はさらに多様な選択肢が提供されることが期待されます。
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