今日から完成住宅の見学会を盛岡市で開催。

田園風景に佇む連窓窓の白い家。
しっくいで仕上げる外壁は当社ではスタンダードスタイルです。
なぜ、外壁がしっくい仕上げなのですか?
それも、白って・・・
汚れやすいイメージなんですけど、、汚れたらどうやってメンテナンスするの?
というような質問を時々頂いたりします。
これは常識的なことで、ごく当たり前な質問です。
そうですよね、私も20年近く前までは同じように思っていましたから。
当社がなぜ、外壁を塗り壁にしたのか、
やがてなぜ、素材もしっくい仕上げへと移行したのか、
について簡単にお話しますね。
塗り壁以前なら、当社でも一般的なサイディング仕上げが主流で、
ご要望によって、塗り壁仕上げ、タイル仕上げや、
当社モデルハウスのような石風のカルチャーストーン仕上げなどもありました。
ある時、築9年になるお施主様から「外壁が傷んでいる」との連絡を頂き、
外壁材と外壁材のつなぎ目部分の一部が厚く膨れボソボソになっている。
傷んでいるのは外壁一枚だけなので、同じものでそこだけ交換しましょう!
そして原因のコーキングの経年の収縮による剥離部分をやり直すことにしました。
対処方法が決まったとこまでは良いのですが、
同じ品番の外壁を注文すると・・・
廃番です。
廃番?廃番?廃番て・・・?
ついこの間だったんじゃ・・・ 築9年で廃番?なわけ。
なんでよ!
これにはショックでした。
日本の建築業界って何なんだ?という疑問が何日も頭から離れません。
そこで私の思考は、そういえば欧米ってどうだっけ?と思い出してみます。
そういえば、アメリカの一部を除いて
サイディング仕上げってないよなあ・・・
そんなことから小さな抵抗が始まり、
できるだけ、塗り壁に変えて行ぐべきだべ!
てなことになります。
情報を調べテストし、いくつかのメーカーの塗り壁を使ってみることに。
この時気を付けたことは、汚れとかの心配があるだろうということで、
白系は避けるようにしました。
そこに、
白色でもまったく問題ないですよ。
という、知り合いの住宅会社からの情報に触れることになります。
そこで実際に見て確認作業をし、その理由もわかり現在のしっくい壁に至ったわけです。
しっくい選びのポイントは、
100%無機素材であること、
だったのです。
100%無機材だと、外壁が割れやすいからあり得ないと思っていました。
ところが塗り壁を何百年と今まで当たり前のように使ってきたヨーロッパには、
その問題を解決する成熟したノウハウが隠されていました。
100、200年経っても、きれいな外壁も。
雨だれによる汚れのない外壁も。
それまで、点と点でしかなかったノウハウや意味が、
大きなところで繋がり線となったのでした。
まだまだ細かいところでは私の知らないノウハウは、
星の数ほど隠れているのだろうと思えるのですが、
私の中の負の一般常識はなくなりました。
ヨーロッパでは新しくもないけど、日本では新しい常識。
古くて新しい常識を、
少しでも早く、少しでも多くの方に、
知ってもらえるようにしたいですね。

そして、外壁をきれいに保つノウハウは写真の窓にも隠れています。
見学会では、
そんなポイントも確認することもできますので、
現地のスタッフに気軽に聞いてみてくださいね^^
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