本屋さんの住宅関連コーナーに立ち止まり、棚に視線を流すと一般消費者
向けに沢山の本がずらりと並ぶ。
「それにしても昔に比べ、すんげえ住宅の本って多くなったもんだよなあ」
と、感心しながらも、まず題名とキャッチコピーから選び出すのだが、最近
気になるのは○○がいい!だとか、○○が危ない!とか、本棚の中で応酬し
合っているようだが、これが最近の傾向か・・・!?
私も仕事柄売れてそうな本と技術的にしっかりしてそうな本を選び購入し、
大概のものは読ませていただいているつもりでいる。読み初めて、途中で
止めるものもあるし、しっかりと読ませていただくものもある。
ある工法の優位性について説明するときには対局にある工法の問題点を上げ
ているのがほとんど。それらの問題点をみると本のタイトルに危ない!とか
書いていながら、その本論はほんの数ページで後は全て推奨商品の宣伝??
それなら、タイトル変えてくれえ!と思ってしまう。
最近、断熱工法についても論争?が熱い!?ので私見を少々。
よく受ける質問で、
よく断熱工法は何がいいのですか。
外断熱と内断熱どちらの業者さんの話もよく聞こえるのですが・・・
ほんとその通りだと思う。双方に自己の優位性と他の問題点のみを説明する
のだから、双方が良く聞こえて当たり前。
私はこのような質問には、好みやどんな空間を造りたいのかで2×4工法が
有利と考えられるケースもあるし、軸組み工法が有利ではと考えられるケー
スがあると答えている。そして求めるものによって外張り断熱の方が適して
いる場合もあれば、充填断熱が適しているケースがあると付け加えている。
単純に施工したならば、それぞれに問題点はある。重要なのはその問題点を
どのように工夫され解決しているかのはず。双方の問題点は工法に関わらず
ほぼ解決できる問題ばかりだと思う。まじめに研究を重ねている業者ならば
問題点の解決法を持っている。それがそれぞれの工法を駆使する業者の技術
力というものではないだろうか。
キーワードで大きくくくり、狭い領域で問題点をあげるより、断熱の違いで
あれ構造の違いであれ、双方の良い部分をミックスすればいいだけのこと。
人それぞれ家族それぞれの求める家に最短でたどり着く方法があれば、一番
いいのだから。
・・・・最短距離と言いながら、いつも遠回りばかりの自分が少し悲しい。
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願います。
いつも親方の考え(ボヤキ?)を感心して楽しく読ませて頂いています。
どんなものにでも良い点と悪い点が存在しますよね。
物事に100%はあり得ないと私は考えますが、如何にそこに近づけるかが
難しいことでもあり、面白いことでもあるんじゃないでしょうか。
親方のところで着工するのが大変楽しみになってきました。
それにしてもランキングの順位にビックリ。
アルボンさん、いつもありがとうございます。
アルボンさんに同感です。私も世の中に100%はない!と思っている一人です。おっしゃる通り、だから愉しいのだとも言えます。私はいつも8合目で良し!としています。ブログランキングも10位以内なら良しなんです。一番を目指すと力んでしまいますから(笑)