同じ色素材でも、ベースとなる素材が異なれば、
仕上がりの色は違ってしまう。
それならばと、試し塗りをとやってみるのだけど、
その時はよくても時間の経過とともに色が変化するケースもある。
異素材で目指す彩をつくるってことが、
これほど難儀なことだったのかあ、、
と知ったのは、この仕事に携わって何年経ってからだったか。
おそらく、ムク素材や塗り仕上材で想いの色をつくろうとし始めた頃?
見てそのまんまの既製品を使えばそんな悩みもない。
それはわかっていながら、素材を活かす組合せの色と素材を見つけたいわけ。
色で素材感を失いたくないですからね。
素材と色の組合せだけならまだしも、
そこに技術やノウハウ、そして経験というものが入りこんでくるもんだから、
絶対的な完成形などどこにあるの?って思うことはいつものこと。
ただ、やろうとすることに無知無能なだけなんだけどね。
それでも、これまで観たもの触れたもの教えられたこと、
すべてを動員してでもこのバカ壁を抜けたいんですよねえ(笑
壁が抜けられたら、そのことに関してはもう壁ではなく、
その瞬間からごく当たり前のことになってしまうんですから。
これが仕事ってやつの醍醐味なのかもしれませんね。
住宅外観の彩と言えば、時々参考に紐解くのがブルーノタウト。


裸眼ではこういう色合いに見えるけど、
素材は?骨材の大きさは?表面仕上げの荒らし方は?
それを基準に想像してみる。


組合せを考えると、当然キャパオーバー。
あとは想定範囲の中で鈍い感に頼るのみ。
家は街に彩を与えている。
瞬間的には車だって街に彩を落としているんですよね。
車の、あのいくつかに絞り込まれている色、
あれには、私のような凡人が知らない
何か深~い理由でもあるのかもしれませんね。


当社では今、北欧カラーの家も多くなっていて、
どんな窓色だったら、どんな質感と色合いが合うか、
なんてこともテーマ。
岩手という街の風景に、そこはかとなく彩をそえられたら・・・
いいなって思っています。
ところがです。
そんな私は自分の身なりにはまったくと言って無頓着。
ココログたちには、
家のこと、そんなに考えられるんですから、
自分の身なりもちゃんと考えてください!と怒られる。
きっと想像委以上にキャパ小さいんでしょうね。
自分のこと考えてると、家のこと考えるキャパが減りそうで、、、
ほんというと怖いんです^^;
ときどき、
当社敷地内を作業員姿のおっさんがうろうろしています。
決して怪しい人物ではありません。
ですが、家づくりの妄想癖はあります。
ときどき、「これだ!」とか、「だめじゃんよぉ」とか、
独り言いうことはありますが、気になさらないでください。
わるいヤツではありませんので^^
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