古いものなので、どこに行ったのか・・・
ずっと分からなくなっていた分析データを発見してしまいました。
意味のないフォルダ名がよろしくなかったようで、、
当時は余りに衝撃的過ぎてデータ公開はできなかったけど、15年以上経ったので時効ではないかと思いますので紹介します。
当時、当社で使用している又は使用の可能性のある建材等100種余りを分析したデータの一部です。
当時、F☆☆☆☆ほか大丈夫だろうと言われていたものの結果です。

チャンバー法(28℃ 50%RH)
(μg/m3) | C1 | C2 | C3 | C4 | C5 | C6 | C7 | C8 | C9 | C10 |
ホルムアルデヒド | 4.56 | 22.00 | 51.90 | 103.00 | 65.70 | 230.00 | 94.40 | 90.70 | 35.90 | 34.00 |
アセトアルデヒド | 38.00 | 77.70 | 108.00 | 176.00 | 474.00 | 19.20 | 2179.00 | 713.00 | 45.40 | 25.40 |
酢酸エチル | 2.16 | 9.43 | 44.50 | 6.56 | 9.67 | 3.57 | 66.00 | 208.00 | 181.00 | 49.92 |
酢酸ブチル | 39.40 | 104.00 | 209.00 | 50.40 | 37.10 | 39.80 | 59.90 | 56.40 | 2846.00 | 39.80 |
ベンゼン | 1.64 | 1.95 | 5.47 | 4.01 | 5.06 | 3.95 | 89.50 | 7.36 | 2.84 | 6.11 |
トルエン | 13.80 | 18.50 | 61.10 | 28.20 | 59.60 | 18.90 | 32.80 | 49.80 | 39.40 | 1.36 |
エチルベンゼン | 4.59 | 4.57 | 8.95 | 3.78 | 5.27 | 5.70 | 12.30 | 18.60 | 3.42 | 8.89 |
m-キシレン | 1.73 | 1.72 | 5.93 | 1.50 | 1.87 | 1.70 | 4.04 | 5.59 | 1.19 | 4.01 |
o-キシレン | 3.78 | 3.80 | 8.11 | 3.12 | 3.63 | 4.05 | 9.44 | 14.40 | 2.32 | 8.98 |
p-キシレン | 1.98 | 1.94 | 4.07 | 1.58 | 1.95 | 1.67 | 5.47 | 1.54 | 1.27 | 5.15 |
スチレン | ND | 0.499 | 1.30 | 0.303 | 1.29 | ND | 8.16 | 1.74 | 0.459 | 145.00 |
P-ジクロロベンゼン | 1.71 | 1.71 | 2.80 | 1.43 | 1.04 | 0.958 | 1.43 | 1.65 | 1.05 | 3.92 |
ピネン | 1.33 | 2.69 | 19.40 | 51.70 | 598.00 | 0.303 | 1.46 | 22.60 | 4.80 | 0.853 |
リモネン | 2.12 | 3.79 | 77.60 | 8.79 | 49.80 | 0.903 | 1.72 | 2.04 | 2.11 | 10.96 |
規制されているホルムアルデヒドだけ見て頂くだけでいいのではないかと。
この中でF☆☆☆☆レベルを実流通製品で真面目にクリアしているのはおよそ半数以下になるのではないかと。
C4に至っては、誰もが知る建材メーカーの面材です。
ちなみに、C6は和室に使用するものでした。
こういう結果から、当時は「何を信じればいいの!?」と悩み、国交省に2度問合せてもダメで途方に暮れたものです。
分析しなければ知らないで済んだのではないか・・・とも思いましたが。
でも知ってしまった以上、引くわけには行きません。
結果、分析を100種以上まで進めることになり、仕様部材を絞り込めたのです。
今の現状はどうかはわかりません。あくまで当時の分析結果はそうだったということだけ。
これから気温・湿度が上がる季節、建材からの放散量は増え始め6月から7月がピークになります。
小さなお子様のおられる家庭は、ぜひ換気と温湿度に注意を払うようにしてみてください。
こういうものは「国民生活センター」で扱ってくれないのでしょうか。扱うべきだと思いますけれど。
HIさん、それは思いつきもしませんでした。
当時はわが業界全体の問題であり認証のしくみの問題だと思い、監督官庁から何とかできるならと考えたのですが、私が甘かったのです。
それで、私たちができるのは自分たちの施主を守るしかできない、でした。
そのために最初いくつか主だった建材分析のみと考えていたのに、結果100以上の建材を分析することになり、
当社史上、カタチのない最大の出費となってしまったわけです(笑