岩手の高断熱住宅のために北海道住宅も参考に。

海外の住宅を知る以前、高気密高断熱住宅に目覚めさせてくれたのは、業界紙である北海道住宅新聞でした。特に時々発行される記事をまとめた冊子は参考にさせてもらったものです。

 高気密+高断熱+計画換気+全館暖房

この4つはセットで一体であるという基本を教えてくれたのもそうだったかな。

北海道新聞を購読するようになってからもうかれこれ40年くらいになるかもしれません。ほんとうに長きにわたってお世話になっております(笑

そこで今日は23年新年号の記事に住宅メーカー各社からのアンケート結果が掲載されていたので、その中から気になったものをいくつか紹介したいと思います。

住宅価格値上げ

北海道の住宅傾向1

9割強の会社が上げた

値上げ幅平均 14%UP  最大で40%UPとか。うちも上がったけど・・・40%は凄いな。

今年になっても再度値上げのお知らせがあったりでいつになったら落ち着くのかまだしばらく読めそうにありませんね、、

付加断熱材の平均厚さ

北海道の住宅傾向2

北海道内における付加断熱の平均厚さは、63mm。

東北における付加断熱の平均厚さは、80mm。

東北の方が、住宅の高断熱化は進んでいるってこと?かな。

基礎断熱、8割近くが標準採用。

当社も30年以上前から基礎断熱を標準採用してますが、これも北海道住宅新聞さんの情報のおかげでした。

給湯設備

北海道の住宅傾向3

暖房同様に”エコジョーズ”が最も多く6割を占める。

なのに、東北はエコキュート100%ってね。

暖房・給湯共に熱源については東北とは大きく異なる点です。

その他、

2023年に必要な断熱性能については、断熱等級6以上が過半数に。

HEAT20・G3グレード(断熱等級7相当が5%って、これが意外と低いのが気になった。

これだと・・・ G4登場はまだ先になりそうかな。

2023年に必要な開口部の標準仕様は、トリプルガラスが昨年60%が70%以上に上昇。

トリプルガラスサッシ、全窓採用の会社6割弱。

工法比率 在来工法:2×4では、7:3

というような内容ではありましたが、みんながそうだから当社も・・なんてことは微塵も考えていませんのでご心配なく(笑

知ってしまった者としては、これまでと変わらず北欧やドイツ基準に合わせて考えるようにしていきたいと思っていますので。

最後に、

岩手夜明けの陰影

通勤時の畑の雪面にできた陰影がきれいだったので。

漆喰の仕上げも凹凸を緩やかに仕上げたらこういう風に映るんだろうか・・

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2 件のコメント

  • 本年もよろしくお願い致します。

    暖かい家で過ごすお正月は、なんともいえない穏やかな気持ちでした。ありがとうございます。

    昨年暮れ、朝日新聞に掲載されていた記事で『気候危機と住まい 適温で暮らしたい』というのがありました。ドイツの公営住宅改修についての回で、『暖かい家に住むことは基本的人権』というドイツ、日本との違いを改めて感じます。

    • こちらこそよろしくお願いいたします!
      私の家も辛うじて年末ぎりぎり全館暖房の修理ができ、セラミックヒーターの音のない静かな年越しができました。
      暖かい家に住むのは人権、はあちらでは当り前なんですよね。住宅としては認められず税の優遇も受けられないとか。
      この住格差をなくしたいものですね。

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