部屋の広さは面積だけじゃない、視界が抜ける広さも大事。

部屋は何畳、リビングは何畳とか、それが広いとか狭いとかはそのスペースの用途やその使い方により変わってきます。

個人的には、自分の動線に支障のない床面の広さがあればいい。

だけど、狭く感じる空間は好きではない。

なので、我が家は居室で言うなら全部屋最低2面に窓があり、3面に窓を有する部屋はリビングを含めて3部屋もある窓屋敷みたいな家。なのでカーテンやブラインドを全窓開け閉めするのは結構な手間かもしれません(笑
そして何を隠そう全窓透明ガラス。お風呂も透明にしたのですが・・・そこはさすがにね、ガラスフィルムで対処しております。

カーテン開けたらドアというドアの殆どを開け放ち、四方の窓からの明かるさが視界に入り込むあの感覚は言いようのない爽快さ。一日の始まりを感じさせてくれています。

私は窓フェチですから。
窓フェチになったのはアメリカの家を観てからですね。日本の住宅しか知らなかった頃なら、北側や水回りは小さい窓にする。みたいなのが家の当たり前だと思っていたところに、

 何でこんな大きなコンビネーションの窓が北側にあるの?

 なぜ、トイレをこんな大きな窓にするの?

てな感じで自分の常識が覆されたわけですよ。

だから、アメリカから窓を輸入するようになったとも言えるかもしれません。

やがて、いろいろ観ているうちに、アメリカもヨーロッパも視界の抜けを重視していることが分かってくる。

 確かに・・ここに窓があることで視界が抜け、部屋が明るいだけでなく広く感じるよね。

 この小さな隙間があるだけで、ほんの少しでも視界でも抜けるって・・結構大事かも。

と思うようになったのです。

例えば、窓の配置。

窓の配置で変わる部屋の広さ
左フォールディングドアのある壁が南面、一番奥の左に見える単体のテラスドアが西面。
西面にテラスドアのない視界をイメージしてみてください。西壁面で視界は限定されてしまいます。じゃあ上半分の高窓だったら・・・それでも窓下に壁があるだけで視界の感じる広さは限定されてしまいます。

西壁の窓がテラスドアだから広く感じると思いませんか。

ドアでなくても同サイズのFIX窓でも同じ効果はあるでしょうけどね。

もう一つ、小さな視界の抜けを。

通し窓の視線が延びる隙間が感じさせる広さ
壁面からほんの10センチ程の隙間。

ここは階段踊り場下の狭いスペース。もしこの隙間がなく壁と天井だけだったらどうでしょう。

狭いはずのスペースで隙間から青い空が見えるのですから、部屋の面積は変わらずとも広く感じるサービススペースになっています。

人間動かずにいたら、寝て一畳座って半畳です。
でも目を開けている間は、視線にほんの少し自由な遊びが与えられれば、それだけで空間はより広く感じられるのです。

視線の抜ける家。

ちょっとだけ気にかけてみてください。

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