最近のこのブログ、窓の性能をデザインするマニアックなことばかりですが、
窓スペックをあれやこれや考えていると、
あれ?もしかしたら・・・
窓の奥行+さり気ないお洒落さもデザインできるようになるかも?
と閃いてしまいました。
海外の住宅に見た奥行のある窓事例
先ずは北欧の住宅展示場を見て下さい。

日本の住宅と違って、窓面が外壁より奥まって取付されているのがわかるでしょうか。
じっと眺めて頂くか、写真と周囲の住宅の外観を見比べて頂けたら違いに気付けるかもしれません。

この写真なら窓がはっきり奥まっているのがわかります。
この小窓の窓枠が、もし外壁より外の出ていたらどのように見えるかを想像してみて下さい。

この小窓なんかは、サッシの気配まで消しているようにも見えます。

外壁が板張りでも窓に奥行きがあると、このような気配になります。

日本だと防犯のために窓の格子を入れようとすると、このようなすっきりしたデザインにはなりません。

二つの窓を目として見ると・・・
個人的に、窓は奥まっていたほうが住宅はきれいに見えると思っています。

なぜ、ヨーロッパの街並みや住宅がきれいに見えてしまうのか、

懐があり穏やかな気持ちにさせてくれるのか、
その大きなポイントの一つが窓だと思ったのです。
ほんの小さな誂えかもしれませんが、私はこのちょっとしたところに家の奥ゆかしさを感じてしまうのです(笑
日本でこのような窓の誂えができたら・・・とチャレンジしたのが、8年前。

こちらは、
岩手県盛岡市に建てさせて頂いた窓の奥行のある住宅。
これはこれで初チャレンジとしてはうまく仕上げられたと思いますが、
目である窓の表情をさり気なく変えられるポイントがもう一つあったのです。
私たちのちょっとした窓の取付の配慮や工夫で窓の断熱性能が変わったとしても、気付ける方は少ないけれど、目としての窓の表情ならマスクしていてもわかりますからね。
いつか、
窓の目元カタログ集!なんてのができたら楽しいだろうなあ、
なんて、夢膨らませている時が一番楽しいかもしれません^^
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