欧米の窓への憧れの最初はアメリカだった。
デザインが豊富、連窓のコンビネーションデザインも自在だったから。
最初は日本にないきれいな窓を導入したいという目的で輸入することにした。
輸入し始めると、同時に窓によって断熱性能が変わるというおまけ情報も一緒に入ってきて、きれいな窓の上に日本にはないレベルの断熱性能もおまけに輸入できるのだから、それはそれは刺激的だった(笑
岩手にとって断熱性能と省エネ性能向上させることの重要度は自分の中で膨らみ続け、ついにはより高い断熱性能を求めて興味はヨーロッパに向くようになる。きっかけはやはり窓。

窓の断熱を追い求めて輸入し始めると、これまたおまけに高い機能やデザインの自由さが付いてきた。

デザインや機能を追い始めるとアメリカでは断念したフォールディング窓が手に入ることになった。
それも1台のみでも輸入できるって、凄いべ!とワクワクした。
そしてヨーロッパの窓デザインを自由にオーダーできる術を得た。
窓を追えば追うほど、窓はサッシのみで表現できるものでないことに気付かされる。
サッシに自由度を求める他力のみではダメで、住宅の作り手が窓の見え方も性能も与えられる能力を持たなければならない。窓デザインも性能も表現者にならないと。
妄想が新しい窓のカタチをつくる。いつもいつかは・・・だったけど(笑
頭の片隅にずっと残っていた窓周囲に存在する冷え。
その正体が何ものなのかに気付かせてくれたのもドイツの窓の断熱技術情報からだった。
住宅の見え方を左右する窓デザインは重要。
快適な暮らしを支え続ける住宅の断熱性能と耐久性を追い求めると、
究極は窓、窓デザインを維持する窓自体と性能の耐久性・維持・交換容易性に行きつくのではないか。
ヨーロッパの住宅のデザインやスペックをみてきてそう思うようになっていた。
すべてに意味があった。
なのに、住宅にとっての窓の持つ可能性に関してきちんと体系的に整理したものを何も作っていなかったことに気付いた。今更だけど。。
家を考えている人たちが将来にベストな選択をしてもらうためにも
整理されたものが必要だと思うのだけれどどうだろうか?
とスタッフに訊いてみた。すると、
難しくしちゃダメですよ。
簡単にわかりやすく簡潔に!できるならいいと思いますよ。
だそうで。
妄想を拡げるのは得意だけど、、簡潔に!って・・・これが一番難しいかもしれまない。
親方の窓探求心は存じ上げております!
その探求心でよく深みにはまってもがいてますけどね。