共同作業が生み出す岩手の躍動

岩手県滝沢市水辺の家(1)の画像

今日はちょっとした社会見学を。

岩手県滝沢市水辺の家(1)の画像

8月下旬に、岩手県滝沢市の「ウォーターフロントの家」完成見学会&牛舎見学会を開催した酪農家さんの年に一度のコーンの収穫、サイレージというのだそうですが、その見学をさせていただきました。

新築した家の裏に広がっているのがコーン(トウモロコシ)畑です。
ここを今日一日で刈り終えるとのことでその作業を見学したのでその様子を紹介します。

私が現地に足を運んだのは10時半ころでしょうか。
作業は午前9時から午後3時までを予定して始まったようです。

この時間割には理由があります。畜産家さんたちはそれぞれ朝早くから牛にエサをやったり掃除したり搾乳作業があります。夕方もまた4時以降に同じような作業があるので、その間に作業を終わらせなければならないからです。収穫量、収穫能力と時間、運搬能力からラッピング能力まで逆算し無駄なく全工程の役割配分のバランスを考えた上での作業だということが観ていてよく分かります。

このコーンを一気に刈り取ってチップ化し、トラックやトレーラーに直接吐き出す機能を持っているこの車両、自走式ハーベスターとかいうものらしいですが、この車両は今では1億2000万ほどするのだそうで、その金額にびっくりです。この車両もトラクターなどと同じようにアメリカとかドイツのメーカのものなのでしょうね。

私たちがフレーミング時にお願いしているクレーンもオペレーターさん付きで一日いくらという料金です。クレーンの金額から一日の依頼料金をつい掛け算して想像してしまいました。でもクレーンは一年の稼働率は高いですが、ハーベスターの稼働率はそれほどでもないと考えれば料金はかなりに大きいものだと想像できます。

昔円高の頃、牧草はコンテナで輸入した方が安い!と聴いたことがあります。ですが、自前の畑で採ることに越したことはないのでは?とも思ったものです。ツールは海外メーカーだとしても、人の食べ物も家畜の餌も体に入れるものは自前でできるものは自前で。自給自足が基本にないと・・・と思ってしまいます。

子どもの頃、親父の実家が5,6頭の肉牛を飼っていたので山の敷草場からてっしゃく(鉄索)で麓まで刈り取った敷草を下す、耕運機に積んでは家まで運び、そこからチップにしてサイロ詰め、カッパを着てフードを被り上からバンバン降ってくるチップをただただ踏み固める作業を子どもながら体験したことを思い出しました。

今はサイロは使わないようです。動画に出てきますが、バンカーと言って地面にトラクターで何度も押し固めていく作業が見えます。施主さん曰く、

押し固めれば固めるほど、おいしい餌になるんですよ。

と。

私がサイロ詰めを手伝った時、足で踏み固める作業を単にたくさん詰め込むための作業だと思っていたのですが間違っていたようです。酸素が入らないようにするためだったことを知り、私の知識は今日何十年ぶりに修正されることができました(笑

異業種であっても、そこにはいろんな工夫がされており必ず得るものがあります。
たとえ今すぐ使えるものでないとしても、あとでふと引き出しから取り出せることもあるものです。

でも、すぐにでも使いたいものを既に牛舎で見つけてますけどね(笑

2件のコメント

サイロ詰め昔やりましたね~!
先週葛巻行ったら同じ作業してましたね~!

葛巻でもそうなのですね。
昔のようにお手伝いはしなかったのですね^^

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