妄想するヨーロッパのような加工率の高い住宅パネル

今朝工場では雨の中、秀ちゃんが新プロジェクトの準備作業中。

家づくりに新たな可能性を

プロジェクトは今すぐの目的ではないので、いつでもできるようにと少しずつでも準備だけは進めておこうという段階で、やる時はそれこそ一気にやる!そんなイメージかな。

これまでいろんなチャレンジをしてきたけど、10回のチャレンジしたうち2回は家づくりに反映されるが、その2回のうち1回は作業性の問題等をクリアできる発想が出なかったりで取りやめとなる感じではないかと。だから最終確率は10分の1。秀ちゃんはそんなチャレンジの多くに関わってきてるので、今回も「またかよ」くらいに受け止めてるのではないかと(笑

例えば、

家の、技術開発の記憶

この時のもそう。
昔2×4材で断熱を挟み込み柱のヒートブリッジ対策されたものをアメリカで見て、自分らでも作ろうかと考えた。それで当時問題になったのが断熱材カットと接着の密着性。これを確かなものにする手段を見出せず結果頓挫した。当時としては革新的であったとしても今となっては実行できなくてもそれはそれで良かったのかなあとも思える。

上の記事ではインテリアドア等の建具を住宅パネルに吊り込むための加工場を準備していた。そこに起きた住宅の仕様変更によりそのプロジェクトは中止に。その代わりにドイツサッシを住宅パネルに組み込めるようになったわけだからこれまた結果的には良かったのかもしれない。

住宅パネルの加工率を上げるのはこれまでもテーマだったし、これからも変わらない。ドイツを見ても北欧を見ても木造住宅の加工率は自分たちのパネル加工率とは月とすっぽんほどレベルが違い過ぎる。これは悲しすぎる現実だけど、好きか嫌いかにかかわらずいずれ将来はそうならざる負えないのではないかと思う。

4年ほど前に秀ちゃんたち住宅パネル製作メンバーと東京で視察した在来木造住宅の大型パネルのフレーミング作業。

進化する木造住宅パネル

ヨーロッパでは住宅建築会社それぞれが独自に住宅をパネル化している傾向にあるのに対し、日本の動きは少し違う気はするけれど、日本でも確実に住宅のパネル化は進む。

今回のプロジェクトではパネルの加工率を上げるためのヒントをいくつ得らるか、ヒントを得られたとしてそのうちいくつに道筋を付けられるか、
なんて、これまたやってみないとわからない。いざやってみると毎度のことながらきっと想定外の壁はあるんだべね!(笑

住宅の高断熱化もドイツや北欧から日本は30年遅れなのに、住宅パネルの加工率はどれだけ遅れを取ってしまってることか・・

そんなことを考えると、ゆっくりでもね、ただひたすら歩を進めるカメの気持ちになれる不思議。

さあ、ゴールは見えない。

でも、面白さは見える。

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