ニオイ

昨日事務所では夕方から席替えのためドタバタ。
昨年末から決まってたことだが、いい日を選んだ結果昨日に^^;

席替えなんて何年ぶりなんだか。
私らのような小さな事務所の席替えでも
小学生時の席替えのように、妙にワクワクしてしまうのはなぜだろう。


あの頃なら、
先生から一番離れていて仲のいい奴と近い席を望み、
できれば気になる○○ちゃんの隣りなんぞをと願い、
その結果一喜一憂する。

でも小さな事務所での席替えの一番の効果と言えば、
視界が変わることの新鮮さだろうか。

事務機器のレイアウトも変え、
事務所内で朝陽が一番気持ちいい場所をすっきりさせ、
朝陽を遮るもののない空間となった。

と、ここまではいいのだけど。。

場所をとるドラフター(製図板)も4台のうち一台を減らした。
設計・建築の象徴でもあったドラフターも年内にはきっと無くなるだろう。
図面も線のタッチを見れば誰が描いたものかわかったのに、
今じゃそれも、機械がシャチハタのように正確に線を引きやがる。

製図板に座ることに憧れた学生時代が懐かしい。
作業もコンピュータ化され青焼きもなくなったこの時代
しょうがないことだけど・・・ やはり寂しい。

こうして少しずつ、
事務所にあった備品にある業種のニオイが消えてゆく。

いつかなのかもうすぐなのか、
オフィスというものは画一化され、
オフィスの気配からはきっとその業種を読み取れなくなるのだろう。

お宅何屋さん?

と聞かなければわからない世界。
手書きも活字化され名前を書かなければ、
誰のものか判らなくなった文章のように。

こんな個性が見えにくくなった時代にこらからどう表現していくのか。

ファッション?
長靴ファッションしか浮ばない。。

手がダメなら想像力?
陳腐なことしか浮ばない。

行動力?
・・・
体育会系とすればこのくらいしか残ってない?か。。

それとも・・・
時代遅れのままで通そうか。
開き直ってそれもいいのかもしれない。

そう思ったら、

なぜかチカラが湧いてきた。

そう、
家だって同じさ。

家族ごとのニオイを感じる家、

そんな家をつくりたいのだから。

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4件のコメント

大共ホームさんから
初めて間取りの図面と外観図を頂戴した時
手書きのものだったような気がします。
それまで、機械の図面しか見たことがなかったので、
とても新鮮に感じたのを憶えています。
そして、その図面から温かみを感じ
「私たちが住みたいのは、こんな温かさのある家!!」
と思いました。
機械の方が便利に使えることも多いけれど
人の手で作られたものには、それ以上に何か伝えるものがありますよね。
大共ホームさんの家づくり、1つ1つにニオイがあって素敵だと思います。

親方、心配いりません。
私のおうちも勿論ですが大共さんの家には
温かみがたくさん注がれていると思いますよ。
「ぼくんちはいいぞぉーー」って叫びたいくらいです。

おたママさんのおっしゃる通りです。
手のかけられたものって・・・いいんですよねえ。
手描きの図面も青焼きなら、
イメージできるものが奥深く違ってたように思います。
機械化は避けられないのでしょうけど、
手で伝えるべきものをしっかり残さないといけませんね。
家庭料理と同じで、手でしか伝えられないものが
家づくりにもありそうな気がします。
おかげで元気が出てきました。
ありがとうございました^^

アルボンさん、ありがとうございます。
いいぞお!って叫んでもらえるなんてうれしいことです。
ちょっと照れくさいですけど^^;
想いの漂う佇まいを感じられるように、
これからも頑張ります!

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