今年に入って春先、夏、そして最近と3度目の資材等の価格改定の波。
その原因は原材料価格と物流経費の高騰という二つが主なもの。
個人的にも最近私を襲ってきた大波がある。
それは行きつけの焼き鳥屋で何の前触れもなくやって来た。
いつものように入店し、カウンターに腰かけると、
カウンターの上に何やら見慣れぬメニュー表が置いてある。
何これ?サービスの向上なのかな?くらいに想い意に介さず注文しようすると、
あひるさん、、、
ちゃんと値段を見てから注文した方がいいですよ。
と、よく見かける常連さんが声をかけてくれた。
そこでよく見ると、

(写真:オーストリアのエンジニアのサインしてくれた値上げ前の最後のボトル)
なんと、私の定番のホッピー200円だったはずが、300円!?
何?何? 焼き鳥は・・・
60円が80円に、80円が100円に、120円がぬしゃくえ~ん!?て・・
大幅アップしてた。
そこに追い打ちかけたのが、小さく書かれた文字の「別途消費税」。
今までは内税だったのに、ダブルパンチです・・
まあね、今までが安すぎってくらいだからしょうがないって言えばしょうがないのですが。
以前、消費税が8%になった時、マスターに聞いたことがある。
ねえマスター、このお店も消費税アップで値段変わるのかなあ?
? 消費税? そんなもの一度だってかけたことがないよ。
ずっとおんなずだ。
そんなお店が大幅値上げに打って出るってことは、それなりの理由があるのだろう。
まあ、素直に受け入れるしかない。
車にはガソリンが必要なように、私のカラダにはホッピーと焼き鳥がエネルギー源だもの(笑
以前なら1500円前後で済んだものが、今は千円代で納まることはなくなったのは確か。
こうなると、節約のために量を減らす?
いやいや、燃費効率を上げる飲み方を考えた方がいいべ!
とか変なことで自問自答したりしてしまうのだけど、
ここで改めて自問してみた。
私はこのお店から何を買っているのだろうか?と。
そして得たその答えは、
ここで過ごす時間を買っているんだよなってことに。
あとは過ごし方の手段だけの話、そんならどうにでもなるべ。
そう思えたら急に気分が軽くなってしまったから不思議ですね。
私のプライベートな値上騒動はどうでもいいので、話を住宅価格に戻します^^;
今日の業界紙、
全国の注文住宅の2017年の平均坪単価は、27.5万円/㎡とか。
ふ~ん、そうなんだあ、と一瞬流そうとしたものの、
よく考え、坪単価に換算すると・・・ なんと、90.7万円/坪!!
前年比で 1万円/㎡UP、坪にすると3.3万円UPとのことなので、
これに、今年分の値上げを加えたら・・・
現在ならきっと、100万円/坪超えていることになりそうです。
そこに、消費税が追い打ちをかけたら・・・
消費税10%でも北欧並みに20%以上でも、
住宅が北欧並みに坪100以上でもなんでもいいけど、
人生という時間に照らした時、北欧並みにその金額に幸福感を感じられるなら・・・
きっと高いものではなくなるのかもしれません。
日本の住宅は、耐久性が著しく悪い上に、スペイン風だのモダンだの、流行りのスタイルをコロコロ変えることもあり、30〜40年スパンでの建て替えが前提になってますよね。欧米の家は、中古市場もしっかりしているし、生活の変化によって近所ですみ変えることも多いですね。
本来ならアジア的発想の日本は、「自然と共生」することを前提に、自然に還る家を短いスパンで建て替えるのに対し、「自然を克服」してきた欧米の家は、石材などを利用し、自然に対峙してきたんでしょうが、これだけ新建材を使用して自然に還ることはない家ならば、もっと長年愛を持って住める家にしないといけませんね。自分で手を入れられない作りが多いのもよくないと思います。
ハウスメーカーと行政のタッグが生み出す「システム」に載せられない親方の家づくり、本当に好きです。
KENKENさん、恐れ多いですが、ありがとうございます^^
私も経験的に手をかければかけるほど愛着が深くなることを多くの方が教えてくれました。
ですが、現実には私たちが提供できているのは理想のまだほんの一部でしかないです。
愉しみながら自分でできるんだあってこと、もっとたくさんの方に知って頂けるよう頑張ってみたいと思います。