高断熱住宅と言っても断熱性能によって自然温度差は異なります。
自然温度差の基本は、生活熱+日射取得熱
換気(隙間も含む)も見逃せないけど・・
人体・炊事・照明・家電等住宅内で発生する熱は各家庭で違うのだけど、断熱シュミレーションでは4.6w/㎡×床面積で計算しています。これは一体いつの時代に想定されたものなのか・・ 家族数は4人家族?専業主婦?照明は白熱?
私が家を建てた30年前なら電球タイプはまだ白熱しかなく、シャンデリアも、壁掛け照明も、ダウンライトも白熱で夜のゴールデンタイム以降なら1200~1500Wの白熱電球からの熱に炊事やTV棟家電からの熱も加わり4月頃なら夜就寝するまでどんどん室温が上昇したものです。
あれから蛍光管の電球になり、LEDに変わり、省エネ家電になり発熱量はかなり少なくなっているはず。
そして人間も低体温化しているとすれば・・・
生活熱4.6wでの省エネ計算のための現在の自然温度差に疑問を感じてしまう。
そこで、4.6w/㎡ ⇒ 2.1w/㎡にしてみると、
断熱性能Ua値0.23の場合、
自然温度差 13.67℃ ⇒ 9.52℃ 4.15℃下がる
断熱性能Ua値0.15の場合で、
自然温度差 17.52℃ ⇒ 12.21℃ 5.31℃下がる
将来的なことを見据えるなら 1.8w/㎡ とか 1.5w/㎡ 想定するのもありかもしれないなあ。
生活熱以外で自然温度差に影響する陽射し(日射取得熱)
陽射しによる自然温度差をイメージするために、昔の画像を貼ってみます。
今は取りやめにしている実験棟の温度を。1014年ですよ(笑
夜9時前、外気温が‐3.8℃に対して、各断熱レベル毎の実験棟内で保っている温度です。
この日の日中はお天気が良かったことがわかります。
ちなみに、
断熱厚さ40㎝タイプが温度が低いのは漆喰の蓄熱性を想定してコンクリートブロックを中に置いているからですね。
同じ断熱厚さ20㎝と20㎝Ⅱの温度が違うのは、
断熱厚さ20㎝Ⅱでは
①20㎝Ⅱは断熱材の施工法が違う
②窓周囲のヒートブリッジ対策を施している。(今ほどではないですが)
③ヒミツ(笑
同じく別日の温度、スミマセン外気温は出ていませんが、外気温は比較的高いと思います。
A棟が‐8.3℃で外気温‐8℃より低くなっているのは、外気温が‐10℃とかまで下がってから上昇している状況かと思われます。
これらから断熱厚さ40㎝の場合、陽射しの熱が生み出す自然温度差は15℃くらいではないかと。
この実験棟はあくまで断熱レベルの違いで起こる温度差を観るためですので実際の住宅とは当然違うとは思います。
でも、参考程度に観ても私的にはおもしろいわけです。
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