今週末に見学会を予定している住宅は、当社最高スペック「無暖房の家」シリーズになります。
住宅に据えられている窓が外壁より出ているとかへこんでいるとかなんて、殆どの方は注意して観ることはないと思います。少なくとも当社内では窓の奥行を観れば断熱レベルはわかります。当たり前ですけど(笑
超高断熱住宅「無暖房の家」シーリーズの見極め方
①サッシ枠が外壁より外側に出ている場合は国産メーカーのサッシ
これが一般的です。
②サッシ枠が外壁より内側に据え付けられている場合はドイツサッシ
③サッシ枠が外壁より80mm弱内側なのが「PX1」シーリーズ
④サッシ枠が外壁より90mm弱内側なのが「PX3」シリーズ
⑤サッシ枠が外壁より140mm程内側なのが「無暖房の家」シリーズ
③と④はわかり難いですが、写真のように10㎝以上の奥行があると流石に見た目でもすぐわかるので、
これは「無暖房の家」シリーズだ!
ってことになるわけです。
高断熱住宅における断熱のメインはあくまで外張り断熱
この外壁面からの奥行は外張り断熱材に使用しているフェノールフォームの厚さの違いによって生まれます。
同じフェノールフォームでも性能が違う熱伝導率λ=0.020W/(m·K)とλ=0.018W/(m·K)とを使い分けしていますね。
③のPXシリーズは熱伝導率λ=0.020W/(m·K)を使用しますが、④のPX3シリーズと⑤の無暖房の家シリーズは1割ほど性能の高い熱伝導率λ=0.018W/(m·K)を使用しています。
よく付加断熱という言葉が使われるのですが、その場合壁内に入る充填断熱層がメインでそこに外張り断熱層を付加するという意味で使われています。ですが当社の考え方は外張り断熱層がメイン、壁内の充填断熱を付加断熱と捉えています。断熱層で優先すべきはどこか?から来ています。
というのも、同じ断熱材なら断熱材を入れられないヒートブリッジとなる構造木部のある充填断熱より外張り断熱の方があるかに性能が良いのです。但し外張り断熱は厚くなればなるほど外壁荷重等技術的にクリアしなけらばならない問題はあるんですけどね。
置き去りにしたくない窓周囲のヒートブリッジ
そして外張り断熱施工で構造木部のヒートブリッジを軽減できたとしても、窓周囲のヒートブリッジは置き去りとなれば断熱層が厚くなったところで掛け算とはならなくなってしまいます。窓のない家なら掛け算できるかもしれませんけど・・
というわけで、今週末の見学会にもし足を運んでいただけるかたは、
先ずは外から外観を、特に窓の奥行感をじっと眺めてから周囲の家の窓の見え方との違いを見つけてみてください。
私はヨーロッパの家の窓がきれいに見えるのに、日本の家の窓がそれほどきれいに見えないのはなぜだろう?と考えた時にこの窓の奥行の違いに気付いてしまったのです。
もし忙しくて行けないよ。
という方は下の動画だけでもチェックして貰えたらうれしいかな(笑
ー 超高断熱の家 ー
外壁からの窓の奥行きや壁の厚さを観れば凡その断熱レベルは想像できるかもしれません。あとは断熱材の性能とヒートブリッジ対策など施工によって変わる部分はありますが。#超高断熱住宅#窓周囲のヒートブリッジ対策 pic.twitter.com/NQIRw5myfK— oyakata (@ooyakata11) September 18, 2023
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