岩手の高断熱住宅なら配慮したい日射取得の威力

先日から10年以上放置していたセラミックヒーター、加湿器、サーモ等の稼働を確認中でして、その中でもしやと思い試して目論見が外れだったことなどを紹介します。

旧日射取得・蓄熱性確認試験用ウィンターガーデン

旧日射取得実験スペース
元々は現物置の左側6畳と奥にもう一つ6畳の小屋を作り、片方は無垢床に珪藻土壁仕上げ、もう片方は合板床材にビニールクロス壁で温湿度比較測定と体感比較を兼ねて作ったもの。
当初は駐車場に置いていたのですが社内からの批判もあり事務所裏のここに並べることにしたわけです。

そこで事務所裏口から通路を作らなければならず、どうせなら雨に濡れないように屋根を・・・などと考えてたら、どうせならウィンターガーデンを作って日射取得のデータが取れたらもっといいよね。の流れとなり作ったのがこれ。

今や左は物置、奥通路は解体。奥6畳はバーベキューテーブルとかを収納。
実験という役割を終えると、皆物置と化していくのはいつものことなんだけどね。
まあ、無駄にならないだけで私としてはほっとするかな(笑

このスペースの経歴はこの辺にして本題へ。
冒頭に話したようにここで稼働チェックをしてみたら、うまく行けばここを環境調整スペースに使えるかも?と思ったわけですが・・ダメでした。

それは、

2-28ウィンターガーデン温度グラフ左側 
セラミックヒーター600Wで暖めてみたものの15℃位までしか室温は上がらないので断念することに。でもヒーターOFF状態で陽射しのあった昨日は、右側21℃~35℃程にまで室温上がってるでしょ。

 何よ、これ。ですよ。

でもまあ、日射パワーを久しぶりに感じたので紹介したくなったというわけです。

このスペースに1000w程の日射エネルギーを採りこんでいるって考えられますよね。
1200wもあれば30坪ちょっと位の面積までなら18℃~20℃位は維持できるのは確認してるので陽射しの入る時間帯はほとんど暖房費がかからないということになるのではないかと。

ただ、ここのガラスはLow-Eガラスでもないペアガラスなのでトリプルになれば日射取得量は下がりますけどね。それでも日射で得られるエネルギーのイメージはしやすいと思いますので紹介してみました。

ウィンターガーデンのある家はいくつか事例はありますので、ウィンターガーデンについて少しだけ説明させていただくと、

ウィンターガーデンは、日本でいうサンルームをもう少し断熱やスペースを充実させたもので、寒い季節でも屋内で自然の陽射しによる暖かさを楽しむ空間と思って頂くと良いと思います。ガラス張りで陽射しがたっぷりと入る空間、屋内にいながら四季を感じることができますよね。

ウィンターガーデンの魅力は四季を通じて一年中使えるのが魅力

自然光をたっぷりと採りこみ、日照不足でビタミンD不足も解消できるかと(笑

ドイツで観た時何より感心したのがウインターガーデンは省エネルギーだってこと。
日中に日射エネルギーをオーバーヒートしないよう土間にため込んで置いて、夕方以降に屋内との仕切り窓を開けて屋内側を暖めるために使うのだというのです。

スペース利用だけでも充分そうなのに家全体の省エネにも利用できるなんてね。
そんな話を聴くとね、私としては感動してしまうわけですよ(笑

それにリビングとウィンターガーデンスペースにフォールディングドアを設置すれば、リビング続きの拡張スペースとしても利用できるようにしているお宅もあるし、ウィンターガーデンスペースで観葉植物を配置してそこをコーヒータイムの場所として楽しんでいるお宅もあります。

それだけ自在な活用法があるのがウィンターガーデンなのです。

但し、注意すべき点もあります。
それは、

日射コントロールと通気。
ゴーヤなどで日射遮蔽するケースもあります。天井はスクリーンで日除けとか。
通気は写真で左上に見えますが、熱気を逃がす開閉できる排気口を設けるとかは重要かと。

 

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