岩手の高断熱住宅には高断熱3層ガラス天窓を。

来週末見学会場となる岩手県盛岡市の高断熱住宅は大屋根デザイン。
大屋根デザインの住宅で採用されることの多い窓が天窓(トップライト)ではないでしょうか。
やはりこの住宅にも天窓が採用されています。

雪に覆われた天窓(トップライト)

高断熱3層ガラス天窓 (1)

高断熱3層ガラス天窓 (1)

この時は朝に振った雪が溶け始め雪はガラス下部だけを覆っています。
個人的にですが、半分が外を見通せて半分に雪が見える、この感じが好きなんですね。

というのも、30年程前は天窓が好きで事務所には4つ、私の自宅にも3つ天窓を採用しているので天窓のことはよく分かります。普段明るい分、雪が降ったばかりだと雪がガラス全面を覆うので室内は窓が無くなったのでは?と思える程暗く感じます。半日もすると雪がずり落ちて写真のようになるわけですですが、ちょうどこのくらいの加減の時に眺める天窓が好きなんですよ(笑

このくらいだともう暗くは感じない。それでいてガラス越しに裏側が見える雪を観るのが好きなんですね。なぜ好きなのかはわかりません。珍しいからか神秘性を感じさせるからでしょうか。

高断熱3層ガラス天窓 (2)

高断熱3層ガラス天窓 (2)

岩手で建てる高断熱住宅に提案するようになったのは、北欧で特にデンマークで多く採用されているからという信頼性があったからだと思います。寒冷地の岩手において、天窓(トップライト)の設置は、とにかく自然光で室内が明るしたいのが一番でしたから。そこで今日はどんな場面で天窓を採用するのが良いのかなどについてを。

岩手で天窓(トップライト)を採用することのメリット

自然光を取入れ室内を明るくしたい場面

天窓はとにかく部屋を室内を明るくする効果は絶大です。壁面の窓よりも取り入れできる自然光は3倍ほどです。吹き抜けに天窓を付けると吹き抜けスペースの奥まで明るくすることも可能ですし、住宅中程や壁に囲まれた中廊下などに天窓からの自然光で明るくすることもできます。

冬の南面からの日射熱を採り入れたい場面

特に岩手は冬の日照時間が短いので限られた時間で最大限の光を取り入れることができるのは大きな利点で、天窓から入る太陽光を室内で蓄熱させ自然に暖めながらその効果を持続させる工夫をすることも効果的です。これで暖房費の削減にもなるのですから天窓って結構ありがたい窓なのです。

陽射しは不要。自然光だけで明るくしたい場面

これは実際にあった油絵を趣味としている施主さんからの要望でした。紫外線が強くなる直射日光は避けたい。でもアトリエスペースは自然光で明るくしたいとの要望から、屋根北面に天窓を採用したケースです。

天窓(トップライト)の凄い換気力

開閉可能な天窓を設置することで、室内の換気を効率的に行うことができます。中2階吹き抜け北屋根面に三つの天窓を設けたケースでは、1階2階の全窓を開閉するより、天窓一つを開けただけで1階窓からすごい勢いで風が入るようになることを体験したことがあります。天窓の排気能力の凄さを思い知りました。
ということから天窓からの排気は非常に効果的なものがあります。

但し、天窓から入る夏の日射は辛いです。なので北面(勾配にもよりますが)以外ではスクリーンやブラインドでの日射遮蔽は欠かせない機能になります。北欧では天窓外側に日除けシャッターが当たり前にありますからね。

ですが、日本の天窓は30年ほど前はペアガラスのみでした。それが震災後の市場の変化でサッシもトリプルガラスが採用されるようになったことから、天窓も今はトリプルガラスも使えるようになったのは良い傾向かと思います。この勢いで外付けの日除けシャッターも一日も早く日本でも使えるようになりますように。と祈るばかりです。

2 件のコメント

  • 天窓をつけた者として、天窓は絶対おすすめです。そこから見える空や、そこから差し込む光の美しさは、心まで明るくしている気がします。
    冬は、南側にあれば暖かいだろうなあと思ったことはありますが、夏は地獄でしょうから、電動シャッターつきのものがあれば、それを採用することを前提に設計をしても良いのかもしれません。

    • HIさん、実際に天窓を使われている方からの感想をありがとうございます。
      仰せの通りで、冬の今時期の日差しは何とも心地良いものがりますよね。

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