ドレーキップ付属のフォールディングドアの心地よさ

一般的にフォールディングドアとは、折り畳んで開閉する窓のことを言います。

国産サッシなら4枚の建具が両サイドに2枚ずつ開くタイプが一般的です。ですが、トリプルガラスだと重くなるせいか商品化されていないと思います。樹脂枠のフォールディングドアもないのはフレーム強度に問題があるからなのではないかと。

日本ではそんな状況でも、ヨーロッパでは当たり前に供給されているって、どうせヨーロッパから輸入するなら日本人が体験したことのない新しい暮らし方が提案できるように輸入したくなりますよね。その筆頭とも言える窓がフォールディングドアでした。

ヨーロッパから窓を輸入するにあたり基本に据えたこと

①高断熱サッシは基本、できるならトリプルガラス

・サッシ枠は木製か樹脂

当初は木製サッシのトリプルガラスから輸入が始まり、木製枠の構造によっても断熱性が違ってくること、次にガラススペーサーによってもサッシの断熱性能が違ってくることを知ることになります。知ってしまったならもちろん採用するようになりますよね(笑

・樹脂サッシが多用される傾向に。

当初樹脂枠の方が木製より断熱性能は劣ると考えていたのですが、一部採用するようになり調べていくうちに、樹脂サッシの樹脂枠でも木製(特殊枠)に劣らないものが可能だとわかりました。そこからです。樹脂枠に傾倒しはじめたのは。

②窓の開閉タイプは基本はドレーキップ窓

窓に求められる断熱性能があればそれで良いか。安価な開閉方式だってある中で、防犯や理想の窓換気を考えたら開閉方式はドレーキップ窓に。ということになりました。

③憧れだったフォールディングドア

初めてアメリカで目にしたフォールディングドア。アメリカからは最低輸入ロットが障害となり輸入はできませんでしたが、ヨーロッパは一本単位で輸入できるという。この条件なら輸入しない理由も何もなくなります。

③ドレーキップ窓付きフォールディングドア

フォールディングドアにヨーロッパではドレーキップドアが付いていることが多いと知り、単窓もドレーキップ窓を基本としているのだから、窓が大きくなったとしても一部にでもドレーキップ機能があるのは自然だろうということになります。

以上の経緯から、当社のフォールディングドアには両サイドどちらか一枚がドレーキップになっています。

今週末見学会予定の岩手県滝沢市の家から。

ドレーキップ窓付属のフォールディングドア (1)
手前から4枚目の建具が内倒しになり換気モード状態で、雨が降ってもお出か用けできるし、防犯のために考えられた窓だけあって、開けてても閉めている状態と変わらぬ安全性が売りとなっています。
ここでは紹介しませんが、あの建具を内開きに開くと外に出られるという仕組みですね。

ここまではドレーキップドア部分の話。

ここからは、フォールディングドアの醍醐味を(笑

4連フォールディングドアを全開にしてみると、

ドレーキップ窓付フォールディングドア (2)
室内に居ながら、屋外の屋根付きテラスでくつろぐのと変わらぬ解放感が得られます。

実はお天気が良すぎて室温は少しオーバーヒート気味で暑かったので窓を開けることにしたのですが、開けた瞬間から涼しい外気に包まれるあの肌を擽るような心地良さは何とも言えないものがありました。体験した者にしかわからない感覚かと。

デッキ側からの圧倒的な解放感も。

ドレーキップ窓付きフォールディングドア (3)
こうなると、デッキもアウトリビングに早変わり。
インもアウトも繋がれば、夢のような解放感が得られるはずです。

でも、今日フォールディングドアを開けてみて思いました。
今はまだ虫もいないので網戸も要らない開放感がありますが、桜シーズン終えて木々の葉が開く頃には小さな虫が飛び始めますからね。

なので、一年を通じて網戸無しで全開放できるベストシーズンはこの一か月ほどではないかと。

というわけで、当社では4月をフォールディング月間とすることにしようかと(笑

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