完成した住宅で温熱チェックを開始。
床暖房運転を開始。
最初は低温水でスタートして徐々に温度を上げていく。
昨日は14℃、今日は17℃という具合に。
それには理由があって、冬に完成した住宅の場合は気温が低いために住宅内にある湿気が抜け切れていないから。
当社の住宅の場合は特に以下の二つの要素が大きい。
①床暖房の蓄熱層としているモルタルの水分
②内部漆喰仕上げの水分
特に内部漆喰の仕上げをしてからそれほど日にちは経ってないので尚更だし、漆喰塗り工事中とその後一週間くらいは朝方見ると窓ガラス全体に結露するほどすごい。
そして工事中の水分に因る結露が落ち着いてきたとしても、暖房をスタートすると水分が押し出されて再び窓ガラスに結露を見せるようになる。
岩手の冬に完成前後は高断熱サッシでもガラスに結露するのでその結露量を抑える意味でも徐々に暖房温度を上げるようにしている。
これが今日日中、トリプルガラス室内側が結露している状態。これは2階の窓で1階はこの時点ではなかったけど朝方にはいくらかはあったのではないかと。
窓ガラスの結露って、ガラス周辺部特にガラス下部に強く発生するのは、
①ガラス端のガラススペーサーの断熱性能が低く冷やされる部分だから
②窓面で冷やされた空気が下降(コールドドラフト)するから
このように結露する状況での室内湿度ってどうなのか?というと、
トリプルガラスが結露していない1階湿度は、湿度65%ほどなのに対して、
ガラスが結露している2階の湿度は86%。
湿度85%の空気が窓ガラスに触れると結露するというのは、ほぼほぼ過去の測定値と合致する。
仮に1階のように室内湿度65%であっても、もしカーテンを閉め切り、カーテンと窓ガラスに挟まれた空気が冷やされ湿度が85%になるようであれば結局窓ガラス結露する。
窓のヒートブリッジとなるガラススペーサーをもっと断熱性能の高いもの(スイススペーサー)とかにできればいいのだけど、現状ではそれは叶わない。なので窓周囲のヒートブリッジ対策だけでも・・・とこちらの住宅ではその対策の一つが行われている。
その確認のための温度測定が今回の目的。
さあ、どんな温度推移を見せでくれんだが。
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