住宅室内の調湿には水分と素材との相性やらが・・

先日温湿度データを眺めていて、

 これ、ちょっとわかりやすいかも?

と思ったものを紹介。

それは我が家2階の温湿度推移なんですけどね。

温度20221226

上が2階ホール
仕上げは、  壁天井:ビニールクロス 床:合板フロア

下がバルコニーをサッシを入れてウィンターガーデン(サンルーム)に変更。
仕上げは、  壁:漆喰仕上げ 天井:ペイント仕上げ 床:FRP防水

この状況で湿度を確認してみると、

湿度20221226

室内側の湿度は小まめに変化するのに対し、ウィンターガーデン内の湿度ほとんど水平であることから壁の漆喰仕上げの調湿機能が働いていることが伺えます。

ビニールクロスだって透湿もするのに・・ 
吸放湿量と容量の問題なんだろうけど、普段ほとんど変動のない漆喰仕上げの湿度データばかり観ているせいか、このビニールクロスの小まめな湿度変化は妙に新鮮だったのです。

もっと判りよくするために、古いけど家づくり教室で紹介している仕上げの違いによる湿度データを。

A棟は、
床:一般建材フロア材 壁天井:ビニールクロス

B棟は、
床:ナラ無垢材(無塗装) 壁:珪藻土系 天井:ビニールクロス

 ※広さはそれぞれ6畳間

仕上げ材で変わる湿度

壁面と床面に吸放湿性能を持たせたB棟湿度(黄色)殆どぶれないのに対して、A棟は室内湿度は毎日相対湿度10%程上下しているのがわかります。

これが当たり前だと思えば当たり前だし、不思議だと思えば不思議なんです(笑

私は見慣れていても、いつも不思議だなあと思って見ていますね。

不思議だなあと思うと、その不思議さにもっと近づけるものなら・・・
とヒントを求めてしまう。

そんなヒントになるかはわかりませんが、

水と音

不思議ついでに、年末年始の頭休めに妄想してみるのもいいかもしれません。

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