岩手の住宅に、外張り100mm断熱を。

当社が外張り断熱の住宅を初めての施工は・・・
もう30年も前になる。

標準化したのは・・・
2000年後半でその時の外張り断熱の厚さは35mm、
2006年から35mm→50mmとなった。

外壁にストーンやブリックを張った場合、
外壁の重みで外壁が下がる経年リスクを考えたらここら辺が限界だべ。
てことが理由で、そこから外張り性能は進展せず、
その後の私たちの関心は内側へと移った。

ここで外張り断熱の進化を諦めたのではなく
外張り断熱を厚くすることで性能の高めるのが理想だとはわかっていても、
その時点で自分たちが持つ知識や情報レベルでは無理だと判断したということです。

10数年前からヨーロッパ、特にドイツなどに行くたびに、
外張り断熱が主流であること、その厚みの半端なさも思い知らされ、

それこそ30㎝以上の厚みのある外張り断熱の工事現場を見た時には、

こりゃあ、すげえ、ほんとにすげえ、ここまでやるんだなあ、、

とため息交じりで眺めているしかなかった。

私たちには限界だと思える50mm厚なのに、
ヨーロッパで50mm厚の外張り断熱なんて目にすることはなく、
最低100mmの暑さはあった。

北欧の外張り断熱 (1)

北欧の外張り断熱 (1)

例えばフィンランドで見た外張り断熱厚さは150mmほど。

北欧の外張り断熱(2)

北欧の外張り断熱(2)

ドイツの見本市で見た構造サンプルの厚さは20㎝程。

自分たちは、今は出来ないけれど、いつかは・・・

実現できることをイメージをしていた。

そんなことで、何もしないでもいられない私たち。
ドイツの30㎝とかの外断熱は外張り断熱と言うよりは、
積んでいたので外積み断熱と言った方が良い施工方法だった。

実際日本で採用するのは難しいにしても・・・

ドイツのマネっこくらいはしてみたいべ。

てことで、その時はテーマの無かった実験棟で外積み断熱をやってみた。

岩手の外張り断熱実験

岩手の外張り断熱実験

この実験棟、
20年程前なら、換気の外部から吸気を地中のパイプを通して、
補助的に吸気を温めたり冷やしたりのクールチューブの効果を
検証するために建てた2棟です。

その後はアメリカから輸入したジオサーマル(地中熱を利用して冷暖房)
の効果の検証に利用。
その延長線上で当社の住宅展示場の床暖房はジオサーマルを採用し、現在も稼働中。

その次は外張り断熱の効果の検証に。

そして次は遮熱シートの施工方法の検討、検証に数年利用し、
その結果見出した施工法が旧ヴァージョンの無暖房の家シリーズに採用。

というそんな経緯を辿った実験棟の最後の仕事がこの外積み断熱です。

これ以前は2棟比較することでその効果を検証してきたのですが、
この時はあくまで施行具合いを確認したいだけのもので、
やってみたいだけの遊びのようなもの。

いつでも積み直せるようにと、暴露試験状態です^^;
一度も積み直してはいませんが。
この傷みが見た目良くないと社内ではブーイングなのですが。。

でもおもしろいのは、実際の完成状況とは異なるけど、
この暴露状態でのテーピングとかウレタン充填の耐久性などがわかるのです。
それぞれの素材がどんな順番で劣化していくのかってことが。

そんなこんなな遊びを何年もしていると、不思議なことに転機が訪れるものです。

私たちが無理だべって思っていた
50mm以上の外張り断熱を北海道で見る機会を得ることに。

北海道の外張り断熱住宅 (1)

北海道の外張り断熱住宅 (1)

写真のように、外張り100mm厚の断熱を施工していたのです。

北海道の外張り断熱住宅 (2)

北海道の外張り断熱住宅 (2)

さすが北海道、
私たちが躊躇してる間にも既に実践している会社はいくつもあったということ。

この時、
外張り100mm断熱にする時に発生する施工上の不具合をどのようにクリアしているのか、
いくつもの工夫を学ばせてもらうことが出来ました。
何より実践している住宅会社があるってことに、勇気付けられた気がします。

そこから、

うちらだったらどうするよ?

と検討が始まりました。

技術検討会が何度も開催され、施工の納まりのサンプルを作成したり、
試験場で強度試験したりしていると、施工方法は二転三転。

一番問題になったのは北海道ではあり得なかった当社独自の問題で、
ドイツなどの輸入サッシと施工上の納まりがどうもしっくり来なかった。

日本の住宅では窓と躯体との取付部が性能低下の要因になっていたので、

どうせやるなら、

ドイツなどヨーロッパのような窓の性能を上げる施工方法に、

どうしても、近づけたい!

そうでなければ外張り100mmにする意味合いは半減するような・・・

そう思えてしょうがなかった。

その結果、外張り断熱100mmでも、
100mm厚みの断熱1枚を張る北海道とは異なり、
当社の場合、同じ外張り厚さ100mmでも、
ひと手間かかるけど、50mm+50mmの2層張りにしようということに。

窓の取付性能がUPするだけでなく、
2層張りで断熱材のジョイントをずらして張れば
ジョイント部の線状熱損失リスクや経年変化リスクも大幅に軽減できるという
+2つのメリットも生まれるし、

こういうひと手間なら、しっかりかけよう!

てことで、現在の外張り断熱100mmにたどり着いたわけです。

暑さが100mmであればいいということでもない、
断熱材の性能もしっかり確保したい。
一般には熱貫流率=0.034くらいだけど、
やはり一番性能の高い領域 熱貫流率=0.018~0.020レベルは欲しい。

そしたら、家を建ててから50年後、100年後だって後悔しない。

そういう家を、私たちは岩手に建てたい!

その思いで完成したお家が、来週末見学会の家です。

暖かい家に住みたい! 
50年後もストレスを感じたくない! 
冷暖房費にお金をかけたくない!

そういう方のための見学会です^^

詳しくは会場でお気軽にスタッフにお尋ねください。

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