先日、漆喰外壁の黒ずみをきれいにしてほしいとの要望があった施主さん宅。
スタッフから洗浄終了!の報告があったので、工事現場の近くだったこともあり足を延ばして確認してみました。
漆喰外壁洗浄ビフォーアフター
築10年までは経っていないそのお宅の外壁は、
写真のように、大気中の汚れが雨に混じって壁に残るようになりそれが7,8年くらいから目立つようになってくる。特に写真のようのようなベランダ手すり壁となると、軒がないので特に生じやすいことは容易に想像できるのではないでしょうか。
洗浄作業としては、洗浄剤を塗るか、スプレーするだけの単純作業。
今日確認した時の写真がこれ。
ピカピカの一年生♪のようです(笑
もっと分かりやすい洗浄箇所も。
防火シャッターボックスの上部は酷く汚れていますよね。
すっきりきれいになっていました。
以前ここで紹介したのですが、
足場をかけてだと足場代の方が高いわけで、足場無しで簡単に誰でもきれいにできるのが一番なわけです。
この方法なら10年に一度で数万円の維持費用、自分でやるなら2万円くらいと言ったところではないでしょうか。
自分でやったとして、2万円/10年×6回、60年で12万円ということになりますよね。
ノーメンテナンスで耐久性40年の外壁だとして、新たに外壁を貼るとしたらン百万円になることを考えたらどちらがお得なのでしょうか。
ヨーロッパの人たちが、手をかけて行きやすい素材をと考える価値観で100年200年住宅を維持するのは当たり前と考えるのと。
日本の一般的な価値観で手がかからず長寿命な素材をと選ぶも結果短命な住宅にしてしまうのと、
振り返ってみたとき、どちらが正しい選択だったと言えるのでしょうか。どんな家もいずれ手をかけなければならない時期は来るのですから、どちらかを選択しなければならないのです。
ヨーロッパのそんな価値観に触れ、少なくとも私が提供する家は後者でありたいと思いました。
多少手はかかりますよ。でも安価にきれいに家を維持できるのですから。どうですか?
それが私の提案です。
正直、この業界に入って、
この塗料を塗ったら20年は大丈夫!メンテナンスは不要です。
その受け売りで施主さんに勧めたものの、10年持たなかったし、
30年の耐久性塗膜です。
これまた塗膜ではないところから先に劣化するものだったり。
新発売のどんな優秀な商品も、考えてみれば製造している人自身が30年後を確認していないのだから、しょうもない話だったのですけどね。
だから仕上げ材は、できるだけ昔から使われているものを基本に据えたいと。
考えるようになったかな。
割れても自分できれいに修復できる。
汚れても自分できれいにできる。
30年後、
何が一番きれいだったかなんて誰もわからないのかもしれませんけど、一つの考え方として知っておいていただければいいのかなと^^;
自然素材の家だからできる付き合い方ですね。
経過時間は5日程度でしょうか?メンテ用材料(強アルカリ材でしょうか)を含め後ほどご照会させてもらいます。
アルカリ系ではありますね。
お待ちしております。