頼もしい名車

通勤はチャリ、近郊ならバイク、その他は車で、が最近の移動手段。
自転車は元々事務所にあったココログ所有のものを借用?
バイクはあの日本の誇る名車”スーパーカブ”。
カブは中古を探し当てて購入した。

もしバイクを買うなら・・・カブと決めていた。
スクーターなどはどこでもすぐに見つかる。
ところが、どこにでもありそうなのに、
いざカブにこだわってみると、そう簡単ではないことがわかる。

自転車で市内に入ると、途中に自転車屋さんがあった。
店の外に1台のカブを確認。
一度通り過ぎたがすぐにUターンして店主に聞く。

 このカブって、売り物ですか?

   違いますよ、修理で預かってるだけです。

 ああ、やはりそうですか、、

   中古のバイクお探しですか?

 はい、そうなんです。

   こちらのスクーターなら、すぐに乗れますけど。

 いや、、、すみません、カブが好いんですよぉ、、

   カブはなかなか中古出ませんからねえ。

 予算はいくらくらいでお考えなんですか?

   〇~〇万くらいかなあ、、

 お客さん、そりゃ無理ですよぉ。
 その金額じゃ、ちゃんと走るヤツは無理ですよ。
 スクーターならいくらでもあるんだけどな。

   そ、そっかぁ、、
   結構お高いもんなんですね、、

 お客さんの予算には合わないかもしれないけど、
 かなり程度の良いのは入ってくるかもしれないなあ。

   それって、入るか否かはいつわかるんですか?

 明日明後日にはわかると思うよ。

   それ入ったら連絡ください!

そうお願いしてその日は終わった。
そしてもうダメかもなと諦めかけた二日後、「現車入りましたので」との連絡。
即、自転車で原車を確認に市内へ行った。

実際観ると確かに程度は良さそう。
お値段を確認すると、私の予算の倍だった。
・・・・ どうすべ?
そこでこの価格ギャップを埋められるか、
燃費や市内移動の機動力やらメリットを頭の中で探った。

結果、購入決定させた私の動機は至って単純。
数日前、通信端末購入時にショップで眺めた携帯電話たちだ。

  今時の携帯電話だって、5、6万はするべな。
  携帯電話と比較するならカブの方がずっと価値はある!

てなことで決めた。
店主もガソリンがないから登録は自分でやってくれとこと。
ナンバーを持って翌日に受け取りに行った。

カブは乗ったことがあるの?と聞かれ、
学生の時、住み込みの新聞配達で乗ってだけです。、
それ以来30年も乗ったことないですからね、乗り方忘れましたよ。

 そりゃ、プロだ!心配ないよ。

とまあ、煽てられて乗って帰ってきたものの、、、
ギアチェンジはギクシャク。感覚が今一戻らない。
それでも最近ではやっと馴れてきただろうか。
体の記憶が戻ってきたというのかな、良い感じだ。

家人がカブを見た時は、「なんで、あれなわけ?」という。
なんで?と聞くと、

 もっとおしゃれなバイクがあるじゃない、
 赤とか黄色とかさあ。

  カブが黄色かったりピンクだったりしたら、
  それは、もうカブじゃないべ。
  おまえはカブの良さを何もわかってない。

 だって、、、
 見るからに、あれじゃあ、おっさん丸出しじゃない?
 ただでさえおっさんのに、何も拍車をかけなくても・・

  は、拍車!?、、、

  ・・・・ 

確かに気にはなっていた。
自分の中ではおっさんがおっさんバイクに乗るだけどのことよ、
と開き直ったつもりでいたのに。
あえて他人に言われると、こんな私でも傷つく。

だけど、

やはり、カブは世界の名車なのだ。
オフロードOK、機動性よし、何より省燃費性抜群。
私の人生より長く愛されてきたバイクが他にあるだうか。

カブへの思い入れは、
子どもの頃亡くなった親父が乗っていたということもあるかもしれない。
いつも作業着と長靴で、どこにでも行く。
山の仕事場にもよく乗せていってもらった。

まあ、そんな小さな記憶はさておいて、
カタログ上の燃費は、なんと110㎞/L。
ですが、実際は60~70㎞ではないかと。
これならガソリン不足も怖くない。

ただ、、、
欲を言えば、タンク容量の3L(予備除)はぺっこ寂しい。
でも、10L携行缶を荷台に積んで走ったら・・・ 
東京へも夢じゃない。
10Lならスタンドで分けてもらえるべ!とそんな目算もできる。

とまあ、そんなことで、
私の中では、非常時における当社の機動力の一つになった。

とは言ったものの・・・

ガソリンがなく動きがとれない時期、
スタッフみんなで移動に利用するように言っても、誰も乗らない。

そして何より不思議なのが・・・
煽て上手のココログたちでさえ、このカブについて口を閉ざしていることだ。

冗談でも、
「かっこいいですよ」とか「路上のシーラカンスですね」とか、
(バイク上のシーラカンスとは言われたら悲しいけど)
そのくらいの一言があっても、罰は当たらないはずなんだが・・・

周囲の、このリアクションのない静けさは、一体何なんだろう?
いまだ理解できないでいる。

日本の誇る名車

岩手で低燃費な注文住宅なら。

6 件のコメント

  • こんばんは。kです。
     いやー、スーパーカブ、懐かしいですね。
     親方のブログを読んでいる内に30年以上前の記憶がよみがえりました。
     
     場所は栃木の田舎町、私の家は当時よろず屋を営んでおりました。時代は高度成長期の真っ盛り、我が家に車が来るまでの間、親父は自動2輪のオートバイを乗っていました。そのバイクのことはなにぶん私も小さかったので憶えていないのですが、親父が車を運転するようになってから、おふくろがなにを思ったかバイクに乗ると言って買ったのがスーパーカブでした。
     子供心にも運動音痴のお袋がバイクを運転して大丈夫だろうかと思ったし、自分の母親がバイクを運転して事故でも起こしたらとずいぶん心配したものでした。
     その心配をよそにおふくろはスーパーカブをさっそうとのりこなし毎日あちこちにでかけていたようです。
     私が高校に入ったときに買ってもらったバイクも、高校がバイク通学禁止ということでわずか1年で弟にゆずることになり、その後高校時代の2年間や学生時代の帰省中の私の足としておふくろの乗っていたスーパーカブはかけがえのない存在だったのです。
     昔の友達に乗せてもらったCBナナ半のオートバイは本当に憧れの乗り物でしたが、当時の自分にはスーパーカブも忘れられない名車でしたよ。

  • 親方様
    謹んで地震災害のお見舞いを申し上げます。
    ポジティブで、元気で、あきらめず頑張っている親方のブログをいつも読ませて頂いています。私は長野県在住ですが青森で育ちました、今でも思い出は沢山東北にあります。震災後、友人たちや弟にも連絡が付かず、親方のブログも更新されず心配だったのですが、元気を届けていただき有難うございます。被災した方方に、私たちはとても大切な事を思いださせていただいたと思っています。出来るだけの支援を、いつまでも忘れない恩返しを、有難うに有難うでこたえたい、そんな気持ちで私も頑張ています。
    30年前、八王子で新聞奨学生として私も住み込みで新聞配達をしていました。乗っていたバイクはカブじゃなくてヤマハのメイトでしたけど。なんかちょっと親近感を覚えちゃってコメントしちゃいました。
    実は、今も車のほかにカブにも乗っているんです。だからなおさら嬉しくて。それで写真を見て気がついたのですが、前のカウルきっと見栄えが良くないんだと思います。思い切って外してしまいましょう、その代りメットをしっかりしたものにして渋く決めちゃってください。
    カブと油断しないで、グローブやブーツも決めたら素敵です。
    頑張ってください、応援しています。

  • ちょっとだけおしゃれなものに「リトルカブ」というものもあります。ちょっとだけですけれど。

  • kさん、こんにちは。
    お母さんがカブに乗ってられたんですかあ、
    確かに子ども心には心配だったりしますが、
    行動的なあ母さんて、かっこいいですよ。
    私も高校ではバイクは禁止でした。
    隠れて乗ったのがばれて卒業まで免許はお取り上げの裁き。
    そしてCBナナハン、とても懐かしい響きです。
    確かに、あこがれでしたねえ。

  • 鈴木さん、はじめまして。
    コメントありがとうございます。
    鈴木さんは八王子の新聞店だったんですかあ、
    私は朝霞でした。
    今もカブに乗っていらっしゃるなんてすごいですね。
    カウルは寒さ対策に、実用的でいいと思ったのですが・・・
    やはり、おっさんめいてますよね。。
    気にはなってはいたのですが、まだまだ寒いですので、
    暖かくなったらはずそうと思います。
    ただ、はずしてしまうと・・・
    新聞配達したくなりそうで怖いですけどね。

  • hiroさん、リトルガブなんていうがあるのですね。
    恥ずかしながら知りませんでした。
    今度見てみたいと思います。

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