当たり前なこと

私がこの業界に入って28年。
この業界に入った頃、疑問に思うことはいくつもあった。
それを先輩にきくと、その度に、

  それは当たり前よ、業界の当たり前なの!

と一言二言で片づけられ、

 そうなんだぁ、

 この業界ではこれが当たり前なことなんだぁ。。。

と疑問は解決されないまま流された。
その後、業界の当たり前にも馴らされ、
自分の中でもさして気にならないほど当たり前なことになった。

そして独立。
業界外とは無縁だった人をスタッフを迎えた。
その新入スタッフから、

  どうして、この業界はこうするんですか?

と聞かれ、

   そりゃ、業界の当たり前だべ。

と、もっともらしく応えるそこには鈍感になった自分がいた。

  なぜ、この業界では当たり前なんですか?
  業界では当たり前かもしれないけど、
  一般の人から観たらおかしいものはやはりおかしいですよ!

と言われ、

 ・・・・ でも、業界の当たり前って言ったら当たり前なの!

答えにならない応えで逃げていた。
こんなことが何度か重なると、

  また「業界の当たり前」ですか・・・
  それを変えようとは思わないんでしょうか。
  変える必要があるとは感じないんでしょうか。
  それって、ぜったいにおかしいと思います!

そう言ってからいつの間にか
その新入スタッフは業界の当たり前に触れなくなった。

それからだろうか。
業界の当たり前に対する疑問が出なくなるような、
疑問に答えられないような、そんな会社はいらない。

どうせ小さな会社なんだから、小さなことから変えられたらいい。
小さなことから疑問に答えられる会社になればいい。
そう考えるようになった。

小さな疑問を社員全員で共有する。
その小さなことを現場で働く一人一人と共有し変える。
それをずっと維持させ、当たり前なことにしてしまう。
特別なことじゃなくごく当たり前なことに。
それが理想。

新しい小さい当たり前。それを一つ一つ積み重ねる。
いつかちょっと振りかえってみたら、
大きな変化として感じることがあるかもしれない。
けど、当たり前なこと。

当たり前に疑問を持ち、当たり前なことに変えてゆく。

 よし、変わる。

みんなの顔がそう確信させてくれた今日の一日。

家づくりな男たち

みんな、ありがとうね。

これからも現場を、施主さんたちをよろしくお願い致します。

 

2 件のコメント

  • くだらない当たり前を変え,「当たり前」にしていくことって大変ですが,とても大切なことです。それを言える人を大切にしていかないと。

  • はい、hiroさんのおっしゃるとおりです。
    業界の色のつかない目を大切にしたいと思います^^
    私の目も・・・
    たまにレンズ交換しなきゃ。。

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