数年前、冬季の趣味である断熱チェックしていた時のこと。
それまで感じたことのなかった違和感に気付いた。
サーモカメラをズームする。
この結構な温度差は・・・
右側の縦帯な黄緑の部分はサッシ枠。
そして左枠は壁枠部になる。
分かりやすくするために、サッシと壁の接点まで手を触れた後画像を撮る。
壁とサッシの接合部が、断熱的にいかに弱いかがわかる。
サッシ枠より5℃も温度が低い。
この時はかなり驚いたものである。
この時までなぜ気付かなかったのか・・・
それはサッシ枠の性能が低く、
それほど温度差がなく窓の延長線上にしか見えていなかったからだと思う。
ところがサッシ枠の断熱性能が格段に上がったことで顕著になったということ。
この影響は日本では性能値のシュミレーションには含まれない。
ヨーロッパでは当たり前に計算されている。
シュミレーションには出ずとも、この状況は見逃せるはずもなく、
まずは実態でどうであるか、でしかない。
そんなことで実験棟なり、現場サイドで工夫を繰り返してきた。
先日の、とあるセミナーでこのことが取り上げられた。
国内でこのことを耳にしたのは初めてだった。
やっと、サッシの取付方法で窓の性能は変わる!
シュミレーション上の性能値がどんなに高かろうが、
実の家で反映されなければ意味がない。
実態がどうあるか、その方がずっと大切なのだと思う。
日本もやっとこのことに気付き始めたってこと。
業界全体に動きが出てくることを期待したいですね。
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