住宅の壁パネルにサッシを装填できる理由

空を舞う住宅の壁パネル。

サッシ組込み住宅パネル
今じゃ当社では一日フレーミング時の当たり前な風景になっています。もう8年くらいになるでしょうか。これは内付けできるドイツサッシでしかやっていません。

ドイツサッシだから壁パネルに取付できる

それはなぜかというと、

アメリカからサッシを輸入していた頃の20年以上前のこと。一度壁パネルに工場で輸入したサッシを取り付けるチャレンジしたことがあります。その時は欲張って壁に断熱材も充填済みにしてみました。

その時の反省を踏まえ工場でのサッシの取り付け、断熱材の充填はお蔵入りに(笑

取り止めた理由は、

 ①断熱材の事前充填
  ・防湿シートも施工済み。パネルとパネルを繋いでいくためにシートをめくれるようにしなければならないのですがそれが降雨時に雨の侵入リスクがあるということ。
  ・雨水に強いEPSの採用もあるけど柱間へは使用したくなかったので。

  住宅をパネル化し一日フレーミングにしよう!となった本来の目的ができるだけ雨に濡らしたくないよね。ということからでしたので。

 ②壁パネルに工場でサッシを装填
  ・半外付けサッシだったので壁パネルからサッシ枠がはみ出るため、サッシが傷つかないように合板ですべての窓を覆う作業は手間も合板もコストがかかる。またその分パネル厚みが増すので運搬数も増える。

一日フレーミング自体は施主さんに喜んでもらえても、断熱材が水を吸ったりサッシが傷つくかもしれないリスクは避けたいと思うはず。ということからでした。

それが今なぜサッシを取り付けできるのか。

一番簡単な話が、サッシが内付けなのでサッシ枠が壁厚内に収まるので壁からはみ出さないので。
ということに尽きますね。

あと何より、フレーミング時にサッシが付いていた方が、

家の形だけでなく家の表情までイメージしやすいということは言えるかもしれません。

ヨーロッパからサッシを輸入し始めた頃、特にフォールディングドアを輸入し始めた頃はまだ現場での取り付け作業を行っていましたからね。

ォールディングドア装着済み壁パネル
特にトリプルガラスで大きな窓はかなりの重量になります。
この窓を現場で取り付ける場合、クレーンを手配しかつ最低6人の大工さんを集めなければなりません。
大きな窓を現場で取り付けるとなると、サッシを傷つないか心配してハラハラしたものですが今は安心してフレーミング作業を眺めることができています。

そんな紆余曲折があっての現在の一日フレーミング。

せっかくなので皆に楽しんでもらえたら嬉しいですね。

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