ゼロエネルギー住宅

今回、当社が採択された国交省の住宅建築物省CO2モデル事業。
その提案公募内容は、
以前当社が採択された第1回からの続いてきたこれまでとは違っていた。

もし、従来通りだったら応募はしなかった。

正直手続きや書類の多さに振り回される手数は大変だった経験から、
次回以降からはもう応募しないようにしようと社内で決めていた。

だから、今回の募集もいつも通りだったらそのまま流していたはず。
ところが、タイトルを見たら何か揺さぶられた。
「特定被災区域部門」・・・
とにかくまずは中身だけでも確認すべとその内容の要点だけを読み流した。

そこには、
今回の公募はゼロエネルギー住宅を目指した提案を求める。
とあった。

 ゼロエネルギー住宅を目指す、かあ。

この時点でもう、多くの報告書や提出書類の手間ひまはあるけれど、
これはもう、うちがやんなきゃなんないべ!という気持ちになっていた。
そして昨年12月、社内でスタッフみんなの合意を得て応募することを決定。

ゼロエネルギー住宅。
それは10年程前、かなり入れ込んで検討したことでもあった。
それはジオサーマル(地中熱利用ヒートポンプ)を開始した時期と重なる。

平成11年から12年に本来の仕事も忘れて没頭していたような気がする。


ハイブリッドエネルギーの導入に関する報告書をたたき台に、
自分なりのシュミレーションをする。

特にこのたたき台には加味されていない排熱、
お風呂のお湯なども無駄にせず、それらの熱も回収利用した場合の
シュミレーションを幾通りしただろうか。

時間帯別の生活発生熱や消費量の平均を割り出し、月毎に。
そして年間のエネルギー収支を想定する。


時の私のシュミレーションファイル。
それを組合せを変えていく通りも繰り返す。
それでふと思いついたことがあれば、その度にまた同じ繰り返し。


地中熱からの目標採熱量を確保するために、
これまたいろんな採熱パターンを考える。

写真の図は
、一般的に用いる垂直配管だとボーリングコストがかかり過ぎるので、
水平ループで埋設する案。
それも上下に二重配管することで必要長さを確保する計画だったもの。

「だった」というのは、これは実際やってみたのだけどダメだった。
ところがそれがきっかけで偶然思いついたアイデアがあったので、
急きょ、そのアイデア法へ計画を変えた。

それが功を奏し、むしろいろんな面でプラスになったのだけど、
当時こんなことをしてたんだよなあと今更のように思う。

震災後、行政側は完全に省エネへのシフトを決めたようだ。
今後、この省CO2モデル事業の説明会が3月に全国で一斉に開催される。
その説明会は即全席埋まったことで業界の注目度は高いことがわかる。

だけど、
行政が動こうが動くまいが家が目指すべき基本的なものだったはず。
この現象には少し不思議さを感じる。

行政がどうあれ、追い求めるものは未だに変えられない。

当時から10年たった今、何が変わったのか。
ゼロエネルギー住宅とは何だったのか。
自分の中でもう一度整理しておきたい。

過去も現在も、将来に生かされるものにしたいですから。

ゼロエネルギー住宅を目指す岩手の注文住宅なら。

4 件のコメント

  • 無暖房住宅+各種発電システムで「ゼロエネルギー住宅」ではなく「プラスエネルギー住宅」になりませんかね。

  • hiroさん、10年前はいろんな手法を組み合わせなければ容易ではありませんでしたが、現在はもっとシンプルにできると考えています。

  • 住むだけで家計を助けてくれる家,ローンの一部を払ってくれる家「プラスエネルギー住宅」。それに最も近いのが大共ホームだと思っています。親方の実験に期待しています。(私はもう家は買えませんが,自分の家を建てた会社がそのような技術力があるということだけでもうれしいものです。)がんばれ,親方!がんばれ大共ホーム!

  • hiroさん、恐れ多いお褒めのお言葉をありがとうございます^^;;
    私は創エネも省エネも価値は同じと考えています。
    先ずはエネルギーを消費しない家で家計を救いたいですねえ。
    そちらの方が投資効率が良さそうなので。
    そして最小限の設備で創エネです。
    もう少ししたら、省エネリフォームをセルフでできる仕組みにチャレンジしてみます。
    私ができたら誰だってできますからね^^
    頑張ります!

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