今日、大工さんになりたいという一人の青年と会った。
今時にしては素直そうな好感を持てる青年だ。
名刺を差し出すと、緊張してか受け取る震える手に
何十年前の自分を見るような気がした。
話を聞いていると、ツーバイフォーの大工さんになりたいと言う。
うちの会社がツーバイフォーなのを知っていて、
ウケ狙いで言っているのだろうか。
大工さんになりたいというのはわからないでもない。
だけど、ツーバーフォーと名指しである。
どこでツーバイフォーなるものを知ったのか聞いてみた。
すると、
自分の親が建てた家がツーバイフォーなので。と言う。
へえ、そうなんだあ。
(どこの会社で建てたんだろ?〇〇かな、△△かな?、、)
内心想像しながら、
家を建てたのって、君がいくつくらいの頃なの?と聞くと、
15年前小学生の時だという。
ところで、親の家ってどこの会社で建てたの?
大共ホームです。
えっ、うちで建てたの?
もしかして、、、
その時からずっとツーバイフォーの大工さんになりたいと思っていたわけ?
はい。
・・・・・・
ウウウ、、、そぉっかあ、、
目に汗が滲んできてしまい、聞くことはもう何もなくなってしまった。
少年の目に映ったスタッフたちの姿。
それが大工さんになりたいという夢を与え、今こうして出逢えたのだ。
彼の夢の先に、私たちが居られたことに感謝したい。
ほんとうにそう思った。
家づくりの時も、その10年後20年後も、その先もずっと、
私たちはそこに居なければならない。
そして少年の目に映った者として
私たちはその夢の先に居てあげたい、いつもそう思っている。
今日、このめぐり逢わせに、感謝。
素敵な話ですね。
サラリーマンになることが自然に一番幸せで安定していると思い込まされてきた世代において、若いころから職人や農林漁業に携わりたいという気持ちを持っている子たちは本当に貴重ですよね。日本の宝です。
もっとも、サラリーマンを経験したのちにそういう気持ちになる中年も多いのですが、なかなかそういう人たちには道は開かれないのも事実ですよね。よそから買ってくることや、人に作らせることのために仕事するのではなく、実際にモノを生産する仕事を再び育てていくことが、これからの日本の復活には大切なことだと思います、私は。
KENKENさん、
先日当社で働いて頂いていた一人の大工さんが現役を引退しました。
その時の話で、
その大工さんは高校を卒業する時に、
サラリーマンになるか、定年のない大工さんになるか悩んだそうです。
結果、持病には勝てず定年並みの年齢での引退になってしまっって、、、
人生てのは最後まで不思議なもんだ。あとは息子を頼む!と。
これからの職人、ものづくりに携わる人のあり方、
模索していきたいですね。