木質繊維断熱材

断熱材って、日本ではグラスウールが主流。
他は発泡系の断熱ボードに羊毛系にセルローズでしょうか。
エコ先進国ドイツで多く使われる断熱材はEPSと木質繊維ですが、
今日は木質繊維系の断熱材を紹介。

ドイツでエコ建材として普及している木質繊維断熱材

セルローズ断熱材

セルローズ

これは、日本でもお馴染みの断熱材、セルローズ。
新聞紙でできているから、木質系ですよね。
私たちも10年前はよく使ったものです^^;

木質繊維ブローイングセルローズは吹き込みタイプが一般的。

左写真も吹き込みタイプですが、
これは紙ではなく細かい木繊維。
このケースの中で吹き込みの実演を
繰り返していました。

木質繊維ウール断熱材これは見ての通り、
木の細い繊維でできたウール状の断熱材。

最近日本でも杉の皮をウール状にした
断熱材がありますが、これは皮ではなく
身の部分を使用。

繊維は思った以上に細かい感じかな。

木質繊維断熱材

木質繊維断熱材

これはウールタイプより、
もっと木の繊維を細かくし板状にした断熱材。
左写真のサンプルは、
外壁用に作られたもので、
外張り断熱してもダイレクトに仕上げが
できまっせ!伝えるためのサンプル。

屋根の断熱構造

木質繊維断熱材を組み合わせる

上の写真は、木繊維断熱ボードの組み合わせ使用例。
屋根の充填断熱用、上の白っぽい部分は外断熱で屋根専用。

外張り断熱の屋根用は、防水機能を持つから、
写真で見えるように防水紙は必要ないんでっせ、と言いたいわけ。

そして釘が立っているでしょ。これも繊維ボードだけど、
スクリュー釘もしっかり効きまっせ!とのアピールですね^^;

日本で一般的なグラスウールでも密度や繊維の細かさによって
断熱性能が違うように、これら木質断熱材も性能別になっている。
そしてドイツのこれら断熱材のすごいところは、説明したように
壁や屋根、地中とかの使用部位別に機能を付加していること。

この機能を持たせることで、断熱材自体が多少高くても
他の部分でコストが抑えられる仕組みなんです。

日本でもエコやロハスといった環境に対する意識(今日のニュース)
少しずつ高くなっているようですからね。
やはりドイツに学ぶことって多いわけです^^;

ところで、
エコやロハスは良いとして、この木繊維ボードって・・?
という不安?疑問?がここで発生。

それは、説明を聞きながらサンプルをいじってたら・・・
くしゃみが止まらなくなってしまった・・;

私が喘息だから反応した?

と思いきや、健常なMさんまでくしゃみをし出した。

これってどうよ。。

原因は、
・舞い上がった繊維が鼻腔の粘膜に刺さった?
・針葉樹だから、テルペン類が粘膜を刺激した?
・それとも・・・繊維のつなぎ剤が原因?

くらいしか思い浮かばないが、いずれサンプルはあるので
①自分の身体で再度確かめる。
②そして分析にかけてみる!

これしか知りようがないですね。

06年のドイツ住宅の報告は、⇓ ⇓

ドイツ住宅レポート06 Ⅰ

ドイツ住宅レポート06 Ⅱ

ドイツ住宅レポート06 Ⅲ:住宅展示場➀

ドイツ住宅レポート06 Ⅳ:住宅展示場②

ドイツ住宅レポート06 Ⅴ:住宅展示場③

ドイツ住宅レポート06 Ⅵ:住宅展示場④

ドイツ住宅レポート06 Ⅶ:住宅展示場⑤

ドイツ住宅レポート06 Ⅷ:住宅展示場⑥

ドイツ住宅レポート06 Ⅸ:住宅展示場⑦

ドイツ住宅レポート06 Ⅹ:住宅展示場⑧

ドイツ住宅レポート06 Ⅺ:住宅展示場⑨

ドイツ住宅レポート06 Ⅺ:住宅展示場⑩おもしろ編

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05年のドイツ住宅の報告は、⇓ ⇓

ドイツ住宅レポート Ⅰ

ドイツ住宅レポート Ⅱ:パッシブハウス

ドイツ住宅レポート Ⅲ:エコハウスのヒント

ドイツ住宅レポート-Ⅳ:この断熱は凄すぎる!

ドイツ住宅レポート-Ⅴ-:外断熱も凄すぎる!

ドイツ住宅レポート-Ⅴ-:エコハウスから民家まで

ドイツの戸建て住宅の外観デザイン

2 件のコメント

  • 「舞い上がった繊維」が正解ではないでしょうか。
    テルペンは製造過程で微量になるような気がしますし、
    ドイツですからつなぎ剤には気を配っているのではないか。
    というのが私の予想。だめですかね。
    自分の身体は実験済みなので”他人の・・・”とすべき?
    結果発表してくださいね。

  • アルボンさん、これまで現場では感じたことなかったので、
    放散したVOCというより、吸い込んだ繊維の成分が
    刺激してるのかも?と考えた次第。
    当社スタッフあるある実験隊(やらせじゃなく・・・^^;)の
    中から被験者を選んでみますので結果をお楽しみに!

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