先日の展示会ではその場になかったものだが、取り寄せ依頼していた素材のサンプルが今日届いた。
それは屋根材の下葺き用のルーフィング材ではあるけど、あくまで軒用の粘着ルーフィング材。
現在もすが漏り対策のために軒先には粘着ルーフィングを施工しているけど、その代替候補としてより熱に対しても耐久性のあるものをということで取り寄せてみたもの。
アスファルトルーフィングは熱によりタール分が溶融気化する熱劣化が問題視されるようになっている。昨年業界紙には緩勾配の屋根、軒無し屋根、片流れ屋根の流行で屋根周辺を劣化させる要因であるかのような記事。屋根に関わらずだけど、単にデザイン形状を作ればそれでいいということにはならない。何でもそうだけれど、予想できるできないに関わらずそれに伴うリスクはあると考えておいた方が無難なのだと思う。
新たに何かを実現すれば、別の問題が顕在化する。
という可能性はいつだってあり得るということを念頭に置いておく必要がある。
とは、経験からかな。
家づくりの進化って、すきま風がダメだとなれば気密化だ。
気密がよくなったらサッシの熱損失割合が大きいとなり、窓の気密高断熱化だとなる。
計算上も断熱性能は向上したものの、その脇に残されたままの窓周囲熱橋はこのままでしゃまずいべ。
このように、もぐら叩きが続くわけですよ(笑
でもそれって、ヨーロッパに比べて日本の住宅が未成熟だってことにもなるわけで、その未成熟な業界にいる自分の責任でもあるわけなんだけど・・ そんなことを考えるとほんと情けなくなる時があります。
先ずは、自分の経験と最新の情報から最適解を見いだせたらいいのだけど・・
もぐら叩きではなく果てしない探求心だと思います~!
その方がかっこいいいですね(笑