今日は特に約束もないので、普段足を運べていない岩手県北の高断熱住宅施工中の現場へ。
こちら岩手町の住宅現場は外壁漆喰用の下地版を張り終え、内部では床暖下地と断熱工事中。
こちら八幡平市の住宅は、内装工事の床仕上げ作業中で、2階窓からの視界をチェック。
このスタイルのコンビネーションサッシって、国産サッシではきっとできないカタチかもしれないなあ。
と考えながら眺めてしまいました。
というのは、フレーム構造・強度が違うためです。ドイツを中心にサッシフレームは多層構造で太いし、その上フレームには鉄心を入れることで確かなフレーム強度を持たせているからです。
過去を振り返ってみれば、これまでいろんな転換点があったけど、昨日紹介した住宅雑誌にあったサッシ広告との出会いもその一つかもしれません。
パラパラっと捲っただけでサッシ広告が目に入り、そして目が点になりましたから(笑
これは当社がヨーロッパで一番最初に輸入することになった樹脂サッシと同じプロファイルメーカー”SCHUCO”。
この広告は、「当社で作るサッシの枠は、SCHUCO製を使ってますよ。」というアピールですね。
ここで日本とヨーロッパとのサッシの成り立ちの違いをお話しておかないと混乱してしまうと思うので、簡単に説明すると、日本はサッシメーカー自身が工場でサッシを製造するのが一般的ですが、ドイツの場合はサッシ(プロファイル)メーカーは樹脂サッシ枠のバー材だけ製造し、それをそれぞれ独立しているサッシ工場に供給しているだけになります。
なので、雑誌広告はサッシメーカー単体の広告ではなくメーカーの取り扱い工場の紹介、もしくはサッシ工場独自の広告として見て頂くと良いと思います。
このサッシ枠の断面推しがすごいでしょ。
トリプルガラスはもちろんのこと、サッシ枠の中が8層構造、そして3ガスケットだぜ!わかるかい?とでも言っているようです(笑
Ug=0.6 とあるので、写真のアルゴンガス層 14mm+14mmではないかと思われます。
すべての広告がが断面推し
これも、
俺たちのサッシ枠の断面、虫眼鏡でよ~く見ておくれよ!と言ってますね。
サッシ枠断面から、サッシ枠に鉄心が入っているのがわかりますでしょうか?
そして、こちらのサッシ工場は、木製サッシ、樹脂サッシ、そしてそれぞれにアルミクラッドを組み合わせたりで、バリエーションとして無いものがない!という感じです。
世界にはこんなにも窓があり、これらの広告からも、
サッシの断熱性能=サッシ断面
だということがわかるではないかと。
この当時はまだ、日本のサッシメーカーはペアガラスレベルが主流で断面推ししていなかったのでこれら雑誌広告を見つけた時は衝撃だったわけです(笑
以上が、
断面、断面、サッシの断熱性能は断面で見極めるべし。
と、教えてくれた広告たちでした。
コメントを残す