夏型結露リスクは断熱壁に限らない

今日の家づくり教室のテーマは、夏の暑さ対策。

その中から恥ずかしながら築29年になる当社事務所の屋根裏部屋の冷房事例を紹介したのでここでも改めて紹介しようかと。

断熱不足で必要冷え切らない部屋

断熱不足で必要冷え切らない部屋

これは昨日の日中の状態。

冷房設定温度 24.5℃
エアコン部での室温表示は 28℃ 
ですが床から1m高さの温度計表示は26℃。

エアコン周囲のサーモ画像の温度を観ていただくと、壁面温度28~30℃だとわかる。

エアコンの冷房吹き出し温度は10℃のMAXで運転していても28℃から下回ることはなく、

 おっ、27℃になった♪

と確認したのが午後7時(笑

おそらく屋外側の屋根面温度は60℃以上ではないかと。
その熱が室温26℃側の壁面に28℃30℃で現れるのだから、これで冷房していなかったら室温何℃まで上昇するんだか・・考えると恐ろしい。

この部屋は30℃の壁面ヒーターで暖め、同時に10℃の送風で緩和するという構図。
何やってんだかね、って思うでしょ。(笑

今日は日中27℃を下回らず、5時過ぎになぜか28℃に上昇って・・
おそらく西側にある室外機が西日でエアコン効率が落ちたのでは?ないかと。

ということから、
うちの事務所のような低断熱にしないでね。
屋外側の温度の影響を受けないようしっかり断熱を高めるようにしましょう!
という話。

それからネット上ではお伝えしにくい写真も交えて夏型結露のこともお伝えした。
昔は壁の夏型結露が話題になったものだけど、付加断熱が増えそのリスクは小さくなっている。
けれど、窓周囲のヒートブリッジや床断熱のヒートブリッジで起こる夏型結露リスクは依然として今も残っているようにも思える。見えないから気付かないだけで20年や30年のスパンで考えたらどうなのか・・・と。

そこで住宅展示場の計測中の温度から探ってみると、

半外付け窓周囲の夏型結露リスクって・・

半外付け窓周囲の夏型結露リスク・・

先日お伝えしたように屋外湿度は狂っているので、別の温湿度計でチェックすると、

屋外温度 30℃ 相対湿度 70%

窓内付けの場合でこの窓周囲の室内側温度が26℃。

もしこれが半外付けサッシの場合だと窓周囲のヒートブリッジの熱損失は大きくなることから、
室内の冷房によりヒートブリッジが半外付けサッシの取り付フィン部外側を26℃に冷やすと仮定すると・・・

サッシ耳部での屋外空気が26℃に接するとその時の相対湿度は、89%まで上昇する。
となれば・・・

でも実際のところは全く分からない、、

小さくてもいいから半外付けサッシも住宅展示場に取り付けてサッシ耳屋外面に温度を測れるようにすればよかった、、と今更だけど反省。
そしたら半外付けの場合の対策効果も確認できたはず。

実験棟を一部壊してやるってことはできないことはないけど・・
さてどうしたものか。

今年でないことだけは確かかな(笑

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