窓周囲のヒートブリッジ影響比較ボックス。
このサーモグラフ画像を観て、ふと思ったことを。
上がドイツサッシ枠に外張り断熱層をサッシ枠の半分程まで伸ばし覆った熱画像。
下は同じ外張り断熱ではあるがサッシは半外付けタイプを一般施工した熱画像。
ここで注目して欲しいのは中央部の四角いガラス面にある温度差。
このガラスに関してはトリプルガラスで同性能のもの。
窓枠もサッシ樹脂枠も厚さや性能がことなるので温度差があるのは当然のこととしてわかる。
しかし、ガラスは同じものだ。
なのに、上と下を比較するとガラス面温度、ガラスエッジ温度は違っている。
通常の断熱計算は熱移動は垂直移動することでの計算なので内外温度差にガラスの断熱性能を入れればガラス表面温度は計算できる。
なので計算でなら上のガラス面の場合も下の場合も同じ表面温度結果になる。
なのに、ここでは違うのだ。通常の計算が成立しない。
その要因は何か?を考えてみると、、
①サンプルが小さすぎる。
通常サイズの窓ガラスは中央部が一番高い断熱性能を示し、ガラス周辺部になればなるほど断熱性能は下がる。
②半外付けは手前から奥まっているので窓枠周囲の冷えの冷輻射も加わり冷えている。
この画像では見えないが、半外付けサッシ枠外の周辺部は意外と広めに冷えているので。
③サッシ枠外の窓枠が冷え ⇒ サッシ枠が冷え ⇒ ガラスエッジが冷え ⇒ ガラス面が冷える
サッシ枠外の窓枠の温度が一番低いことから。
今の私レベルではこの3つの要素くらいしか浮かばない。
どの要素も大なり小なり複合的に影響を与えているような気はする。
でもここで一番注目したのは、ガラスエッジ見付け部分の冷え方。
ガラススペーサーの断熱性能も同じ。
考えられるガラスエッジの冷え要因は2つ?
①半外付け樹脂サッシのガラスを留めている樹脂押縁の断熱性能が低い
②上記③の流れで冷えている。
これも両方作用していると考えられるけど・・
少なくともガラスで一番性能の低いガラススペーサー部は樹脂枠に隠れているので見える見付け部分ではない。隠れている部分から見える部分まで横の熱移動で冷やされているのは確かだ。
とすれば・・
一般サイズの窓サイズになったとして、
ガラス中央周辺は除き、少なくともガラス辺部まではこのようになり得るということか。
窓枠面からの冷輻射が影響していたとしてその分はいくらか軽減されるかもしれないけど・・
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