住宅素材とカレー

先日、当社の工事現場を見に行ったときのこと。
その途中の道路脇にもやはり工事中の現場。
運転中、「ここにも家が建ってんだあ♪」と見た数秒後、

お、あれは?・・・

と、気付いたのが遮熱系のシート張り。
最近、数軒だけど見かけてはいたが、気になり車を停めてみる。

・・・??
ここも単に使用しているだけかあ、何かもったいなあ、
それどころか、施工法にまったく整合性がない。

安いシートじゃないのに・・・

と他人事ながらぼやいてしまった。

素材メーカーの宣伝、売り込みを真にうけ、
それをまた右から左へと薦めてしまう・・・
私も含め家づくりではどれほど多いことか。

素材は住宅の一部にどんな施工かで据えられ、
初めてその良さが活きるかどうかが決まる。

木と塗装にしてもそう。
同じ塗料の品番を選んでも、木の種類が違えば色は変わる。
木の種類が同じでも、木のどの部分かでも色は違ってしまう。

塗り壁だって、タイルだって同じ。
無機と有機の相性だってある。

素材を使うだけでその素材や性能が出せるのか、
否、出せない。
その素材を使ったということが見えるだけだ。
そこに味という見えない性能を確認などできない。

ここは何十年経験を積もうが
単なる受け売り経験だけなら埋められない領域。

受け売りは今流行の冷凍食品みたいなものか。

私はよく家づくり教室でカレーに例えて話すことがある。

にんじん・じゃがいも・玉ねぎ・肉・カレー粉、
同じ材料を預けたからといって、
おかあさんのカレーと同じ味を他の人が作れると思いますか?
作れないですよね。
おかあさんの味はお母さん本人にしか作れない、と。

ボンカレーハウスを建てたい人は選んでチンするだけ。
手づくりカレーは自分で味をつくらないといけません。
だからエネルギーは要る。
ルーを何時間も煮込んだり何度も味見して試されながら
何年もつくられてゆく。
その味はぜったいコピーできるはずがない。

この仕事、もう20年以上もやっていながら、
未だ受け売りでチンしていることも多い。

すべてなんぞ、とても見極めようもないが・・・
急所となる設備・素材くらいは知って使いたい。
そして何度も試行錯誤しながらもいつかは、
ちょっとはお袋の領域に近づけるかもしれない。

とか何とか言ってたら・・・
舌の記憶が戻ってきてしまいましたよ。

あぁ、お袋のカレーが食べたい!って^^;

岩手のハウスメーカーならこちら。

2 件のコメント

  • 大共ホームに新スタンダード誕生!
    究極の「おふくろの味シリーズ」にまた一歩近づいた、
    その名も『おやかたの味シリーズ』!!
    無暖房の家より、もっと温かい家。
    なんてね。

  • アルボンさん、究極のおふくろの味シリーズ
    これいいですよ♪
    家の究極は、おふくろの味にあり!
    まさに「身も心も温まる家」って感じがします。
    このフレーズ使ってみたい。
    本気で考えようかな^^

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