家の風道

この時期、窓を開け外気を取り込む。
当然入り口と出口があってその間には通り道がある。

最近、この通気がおもしろい。
特にその流れる経路。
部屋あるいは家の中の空気が入れ替わればいい、
という換気とは違う。

室内に入った空気はまっすぐ走るときもあれば
窓の位置関係により、縦回転もすれば横に回るときもある。

移動する空気は肌を撫ではじめて涼風となる。
自宅であれ会社であれ心地よい涼風となるのは
人の居場所=風道(かぜみち)と重なるとき。

最近、この風道をみつけるというか、誘導する?
という作業に実に楽しいのだ。
この作業に大好きな測定器などない。
むしろ数値化できないことがおもしろいのかもしれない。

この窓を開けて、あの窓を閉めたら・・・
この場所は北から南に風が流れるんだあ♪

この場所ならこの窓を閉め、ここを開けると・・・
部屋の空気は右回りに動くんだあ♪

この風道の組み合わせや加減て一体どれほどあるんだろう♪

とか考えながら、時間帯による温度差や風向き、風の強さで
窓の開閉や開閉方式を組み合わせを遊んでみる。

すると不思議なもんで、
部屋を流れる風と友だちにでもなったような気分になる。
いい歳こいて風さんとお友だち、なんて恥ずかしいが、
実際その変化や反応が好きだからしょうがない。

”涼風の魔術師”なんちゅう職人がいたらおもしろいのに、
などと考えたりもする。

もしそんな職人がいたら、
ぜひいの一番に弟子入りしてみたいものです^^

家の中の空気の流れを読める岩手の注文住宅メーカーになりたいものです。