北欧のスライドドア

日本では、窓と言えば昔から引き違い窓が当たり前。
それが最近の新築では、高気密化の中で採用されることは少なくなった。
特に高窓などは顕著ですね。

引戸のためのレールが存在し、建具が浮くことでの隙間、
この問題を除けば、引き戸の便利さはみんなが知っている。
だから高気密化とは言え、
一部テラス窓などでは採用されているのが現状です。

引戸の良さを持ち、隙間のないスライドドアが欲しいと思い、
10年以上前、スウェーデンから輸入して使ってみたのが
へーべシーべというタイプのテラス窓でした。

これを据え、動かしてみた時は感動的でした。
レールに浮いているスライドする窓建具を閉めてゆくと、スッと沈み込む。
浮きによる隙間を埋めるのだ。
そしてレバーをグッと下げると、
今度はグッと締め付け水平的周囲枠との隙間はなくなるという二段構え。
すげえ!!の一言。

この窓のしくみや良し。
ところがです。
トリプルガラスだったため、窓の開け閉めに結構な力が要る。
スライドがきついのではない。重量があるので慣性的な重さっていうのかな。

施主さんとも話したんだけど、
こりゃあ、子どもやお年寄りにはちょっときついかも?
というのが当時の印象。

そして、何とも値段が高い。

というわけで、へ―べシーべを使ったのはその後4年前の一軒きり。

だけど、このことはずっと私の中では残っていたテーマ。

 ①気密性が保てる引戸であること。
 ②トリプルガラスでも開閉感が重くないこと。
 そして、できるなら
 ③美観上も優れていること。
   美観上とは、なぜアメリカの住宅がなぜきれいに見えるか、
   日本の住宅はきれいに見えないのか、
   引き違い窓を連窓として観るとわかりやすい。
   二枚のガラスの段差がきれいに見えない原因。
   アメリカにも引戸はある。
   但し、引き違いの窓は使う場所に演出が必要。
   昔、学ばせてもらったことです。

この三つを満たすべく、採用してみた窓がある。

現在打合せ中のお客様に紹介するためにと、
現在工事中の現場でとりあえず写真に収めてみました。



左写真が閉まっている状態。
ドレーキップ窓の状態となんら変わりなく、私的美観上の問題をクリア。
右写真が、スライドさせようとした時の状態。

スライドさせる方向に引くと、手前にスムーズに写真位置まで移動。
そこから問題のトリプルガラスであるこの窓の重みは・・・
となるのだけど、へ―べシーべよりはかなり軽い。
これなら、子どもでもお年寄りでも楽々でしょ。

それで、窓を閉めた後レバーを下げればビシッと絞まる。
これで私の長年のテーマ三つをクリア。

ちなみにこの窓って、
下にレールがなく、上部のレールでスライドします。

ま、私の表現力では動きはなかなか伝えられませんので、
今日は初めてユーチューブなる動画をアップしてみようかと(汗

以上、私からの最新窓報告でした。

お伝えしたいことは他にもあるんですが、、、
それはまた後ほどということで^^;

北欧の窓を扱う岩手のハウスメーカーなら。

4 件のコメント

  • すばらしい窓ですね!
    多分来年建つであろう我が家に採用出来たらと思いました。
    差し支えなければ どこのメーカーのなんという商品名か教えて頂けますでしょうか。

  • Bさん、ありがとうございます。
    メーカーとかはお教えできませんが、
    ヨーロッパのメーカーですと、結構扱っていると思いますよ^^

  • Bさん、直接お役に立てなくてすみません。
    もし、見つけることができなかった場合は、
    右上からメール下さい^^

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