外付け日除けスクリーン

最近の住宅はレベルや考え方は違えど、高気密や高断熱化に対する意識は高くなっています。
冬に陽射しを採りこむパッシブスタイルの住宅も増えているようです。

パッシブスタイルの住宅は南面の窓を大きくすることで、
太陽の熱で基本的な室温を上げ、暖房費を減らすことができる住宅を言います。

私の経験的にも、このように高断熱化された住宅は外気温の影響を受けにくいので、
小さな冷暖房能力でも住宅内を快適な温度にしやすいです。

ところが、室内の温度を外に漏らさず閉じ込める能力が高い反面、
窓を通して外からの陽射しが入る熱量が多くなり、室温が上がりムッとした熱気で
室内は不快な環境になってしまいます。
これがオーバーヒートと言われるものです。

断熱性能の高い住宅、特に超高断熱住宅は冬はもちろん夏に関しても快適なのですが、
夏は窓からの陽射しがなければ一日中もっと快適な環境になります。

冬の寒さを室内に入れない、夏は暑さを入れないのが断熱ですが、
夏に関して言えば窓だけは例外で、外気温の熱は入れませんが、
窓ガラスから入る陽射しの熱さは窓の断熱性能とは別に配慮する必要があります。

そこで、窓には陽射しを遮る機能を加えなければならないことを、
20年も前に欧米で知ることになります。
夏の陽射しを遮る機能のことを、業界では日射遮蔽と呼びます。

ドイツの日除けスクリーン(1)

ドイツの日除けスクリーン(1)

これまで欧米を見て来て思うのですが、個人的には日射遮蔽という言葉より、
日射調整、日射コントロールみたいな言葉の方が、
イメージに近いのではないかと思っています。

日射遮蔽と言うと、完全に陽射しを遮りたい夏だけのイメージになりがちで、
高断熱のレベルが高い住宅になればなるほど、
陽射しの小さな熱量で動かせる室温への影響力は大きくなります。
特に真夏以外、春秋などの中間期などおいては、
意識的に取り込む日射量を調整できた方がいいのです。

ドイツの日除けスクリーン(2)

ドイツの日除けスクリーン(2)

窓には日除け機能が必要だ、

窓外部で日除けできる量、日射量をコントロールできた方がいい、

と分かった20年も前から日除けオーニングやシャッターを探し求め、そして輸入し、
10年ちょっと前には展示場に電動の日除けオーニングを設置、
実際に新築の住宅にも採用して頂いたりしたのですが・・・

電動はトラブルが多い、

特に問題と感じたのが、風によるトラブル。

これじゃあ、ダメだ!

そう思い、悶々としていた数年前、
国内メーカーが日除けスクリーンを相次いで発売し始め、
それがそれまで採用してきたオーニングと比較しても安価だったので、
4年前に採用してみたのですが、

これまた、風でのトラブル。。

風にも強い日除けとなれば、残る選択肢は・・・
外付けではアルミシャッターか、アルミブラインドになる。
これらの機能は理想に思えるも、踏み切れない理由は二つある。

1.価格が高い。
窓より高額過ぎる日除けは必要か・・ 先ずは窓の断熱性能アップに向けるべきだろ。

2.外観イメージに与える影響が大きい。
好みが合えばいいけど・・ 外観デザインの自由度が制約されるってどうなんだろ?

どちらの要因も問題なく機能優先で考えられる方にはオススメです。

そしていろいろ考えたうえで4年前、

ならばってことで、思い付きで自分たちで作ってみることに。

けれど、これまた風にあえなく撃沈。。

思い付きまでの発想は悪くないし、
せっかく、ドレーキップ窓に似合う日除けができるかもと期待したんですけどね、
ま、そんなもんでしょ。思い付きですから(笑

一度失敗したからって、窓の日射コントロールが必要なのは変わらない。

諦めきれない私は、性懲りもなくまたしても試作を作ってしまいました。
あくまで試作ですから、、試作で終わるかもしれませんけど(笑

試作品は当社住宅展示場の一つの窓用のみ、
昨日は風がそれなりに吹いていたこともあり、
もしかしたら何か新たな改良点が見つかったりするかもしれないと思い、
仮付けしてみた際の機能について紹介してみますね。

外付け日除けスクリーン(1)

外付け日除けスクリーン(1)

これ、普通にドレーキップ窓です^^

このドレーキップ窓を横開きして、

外付け日除けスクリーン(2)

外付け日除けスクリーン(2)

網戸にしてみます。
これは当社ではテラス窓に採用している網戸を90°変えて横使いにしています。
ドレーキップ窓ですから、全網戸状態で窓を内倒しにすれば通気は採れるので、
夏で言えば夜モードってところでしょうか。

これを日中モードにしてみます。

外付け日除けスクリーン(3)

外付け日除けスクリーン(3)

日除けスクリーンを下げれば、日中の陽射しを遮ることができます。

外付け日除けスクリーン(4)

外付け日除けスクリーン(4)

陽射しを遮りながら、同時に通気を採りたい時はこのように内倒しにすればいいわけ。

と、ここまではドレーキップ窓に付けた普通の日除けスクリーンと同じです。

都会はどうか分かりませんが、身近に自然の多い岩手だと、
日中も、テントウムシ、ハチ、ハエ、カメムシなどの虫が、
窓開けてたら飛んで入ってくることって多いですよね。
時にはスズメが侵入するなんてこともあったりしますしね。

そこで考えたのが、

外付け日除けスクリーン(5)

外付け日除けスクリーン(5)

網戸を上げて、日よけスクリーンとドッキングすれば防虫機能もプラスできるわけ。
簡単に言えば、日除け&防虫機能を一緒に使えるハイブリッドタイプ

外付け日除けスクリーン(6)

外付け日除けスクリーン(6)

一見、機能的には4年前の思い付きタイプと同じで
前回の撃沈を踏まえ3点を改良していてその点までは良かったのですが、
小さな調整が必要だと思われる点が新たに2か所発見。

今回の試作は前回のものより日除け性能をアップさせたつもり?なので、
あとはもう少し微調整した上で、住宅展示場の窓の何カ所かに設置してみてですね。
この夏に日除け性能等確認できたらまた報告したいと思います。

この時期日の出が早いですからね、
朝の5時や6時頃でも陽に照らされた窓の熱気で、
目覚めてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

特に2階のお部屋の窓が東西にある方、朝夕陽射しが辛い窓のある方は、

もしこの夏、窓の日射対策したとしたら・・・

なんて、イメージしてみるのもいいかもしれませんよ^^

1 個のコメント

  • 我が家は夏場、南側の窓にアルミ蒸着シートを貼っています。
    こうすると、日中でも窓が熱く、いや温かくもなりません。薄暗くはなりますが、外の景色も見られます。
    ただし、外から見るとアルミ箔を貼っているようで、かなり目立ちます。人目が気にならない方や、人目につかない南向きのある方はやってみてはいかがですか?
    ちなみに、アルミ蒸着シートは100均で「レスキューシート」などの名前で売っています。

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