美しくも頼もしい窓を創りたい

昔、アメリカで見た住宅展示場から一枚の写真を。

アメリカの美しい窓
ランドリールームのこの窓、きれいだと思いませんか?

大きな太目の十字格子が黒ぽいのでそう見えるのかと。
漠然とだけど当時は思っていましたね。

ところが、よく見てください。

窓枠と内壁面との角を丸めてあるのが分かりますでしょうか。
この丸みこそがこの窓をやさしく見せるポイントだったのだと。
そこに気づくのに何とも20年近く経ってからですからね。
ぼんくらもいいとこですよ(笑

丸みがあることで外からの明かりを窓全体がやさしく包み込むというか反射するというか・・
何と表現するのが適切なのか、私の語彙力では表現できません。。

このことについて以前の投稿で取り上げているので、そちらでも確認を。

住宅の室内窓枠に丸みを持たせると・・・

窓のデザインて外壁面からサッシが奥まるだけできれいに見えるのと同じで、
窓の美しさってサッシだけのデザインやレイアウトで創るものではないってこと。
こういう窓の見えかたを変えてしまう味付けって、言われないと気付けないさり気ない隠し味なみたいなものかもしれません。

昨日インスタに投稿したイギリスの外観写真もそう。
こちらは外観としての窓なんだけどどうも気になってしょうがない。

そこでズームしてみると・・

イギリスの惹かれる窓
引いてみた方が趣はあるかなあ(笑

外壁面から1段奥まった面を窓枠として捉えると・・

一番奥の建具枠まで一重多いことに気付いた。

もし、3連窓をこのように表現するとしたら・・

なんてことを考えるのが一番楽しいかな、今は思いつかないけど(笑

窓の見えかたに隠し味があるなら、窓の耐久性を支えるのも隠し味ってことになるのかも。
てことで今日は当社の窓に秘められた隠し味の一つを紹介します。

強い窓をつくる
以前紹介したことありますが、工場にてサッシ下には断熱材が挟み込まれ、その上に青い透湿防水シートで覆った状態で現場組立て。その後外張り断熱工事の際挟み込んでおいた断熱と連続するように外張り施工します。

外張り断熱の上に写真のように透湿防水シートを貼るわけですが、そのシートに工場でサッシ下に伏せ込ませてあった透湿防水シートを上から重ね合わせテーピング。そして更に写真の黒いシートの防水層をテーピング施工。ここまでで2次3次防水を形成。この上に1次防水層となる窓下水切り材を万一の場合の水抜きスペースを確保するようにして取付しています。

ここまでやって、やっとドイツの窓に近づけたのではないかと。

当然もっと良い方法が見つかって仕様変更することはあり得ますけどね。

美しい窓を支える隠し味もあるってことで知ってもらえたらうれしいかと^^;

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